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Cafetalk Tutor's Column

Romi 講師のコラム

お初にお目にかかります…

2014年3月16日

Cafetalkの皆様、こんにちは!講師のRomiと申します。初めてコラムに投稿させて頂きます。

このコラムでは、日々の出来事や、私の心に響いた事などについて、英語に関わることをちらっと交えながら、勝手気まに語りたいと思っております。

さて、初めてのコラムでは、一つの映画を取り上げながら、Sight TranslationAbbreviationについてお話しします。

取り上げたのが、こちらの映画。

映画の事を考えて目を閉じるだけで、胸が熱くなり、ため息が出てしまう映画…

"Into The Wild" (2007) 監督・脚本 ショーン・ペン  主演 エミール・ハーシュ

<Storyline あらすじ>

Based on a true story. After graduating from Emory University, top student and athlete Christopher McCandless abandoned his possessions, gave his entire $24,000 savings account to charity and hitchhiked to Alaska to live in the wilderness. Along the way, Christopher encounters a series of characters who shape his life.(IMDより引用)

このような塊の英文を見ると、ちょっとたじろぐ…という方。一緒に分解して理解していきましょう。

長いセンテンスを早く理解する時のポイントは2つ。

主語動詞をクリアにする

②Sight Translation(サイトトランスレーション)をしながら理解する。

Sight Translationとは、英語を戻り訳をせずに頭から順番に訳していく訳し方。この方法だと、英文を理解するスピードが上がり、TOEICなどの時間勝負のテストで有利になる。綺麗な日本語に直そうとするのではなく、文章を”そのままの順番で理解する”というイメージです。

実際にやってみると…

Based on a true story.  
本当にあった話。

After graduating from Emory University, 
エモリー大学卒業後、

top student and athlete Christopher McCandless abandoned his possessions,
成績優秀、スポーツマンでもあるクリストファー・マッキャンドレス捨てた、彼の所持品を

gave his entire $24,000 savings account to charity and
捧げた
彼の預金全部$24,000をチャリティーに、そして

hitchhiked to Alaska to live in the wilderness.
ヒッチハイクしたアラスカへ、荒野の中で生きるために

Along the way, Christopher encounters a series of characters who shape his life.
その途中で、 クリストファー出会う、彼の人生を形作る様々な人々に。

日本語だけ読むと、何だかおかしな文章ですが、大体の意味はつかめますよね?

このサイトトランスレーションは、通訳をする方の訓練方法の一つです。
この方法に慣れると、以下の三つの効果があります。

  • 読解のスピードが上がる
  • リスニング力がつく
  • 英文を読む量が増える

ちなみに私の「音読・サイトレ・ディクテーション」のクラスでは、このサイトトランスレーションも取り入れながら練習していきます。是非お試しください!

さて、この映画を観た方は沢山いると思いますが、公開された当時は世界中で大反響。映画に出てくる"Magic Bus"を一目見ようと、アラスカの荒野にファンが押しかけるほどだったそう。

物語も、映画に出てくる景色も美しいのですが、Pearl JamのEddie Vedderが担当したサウンドトラックが無かったら、この映画はこの完成度には至らなかったと思います。

全てにおいて美しい… 
この映画に出会えたこと、そしてこの映画を胸に生きていけることがありがたいとえさえ思ってしまいます。

この映画で一番心に焼き付けられるシーンに出てくるQuote(名言)

"Happiness only real when shared"  by Christopher McCandless
幸せは、分かち合う時にのみ本物になる
(分かち合える幸福こそが、本当の幸福である)

この文章だけ読むと、勘の良いみなさんは「ん?何かおかしいな?」と思ったでしょう。

これを完全なセンテンスにすると"Happiness (is) only real when (it is) shared." になり、上記の文はbe動詞が抜けています。ただ、上記のセンテンスは主人公のChristopherが自分の手帳に記した一文であり、メモのように簡単にしているんですね。

このような方法をAbbreviation(省略・短くする)と言います。

このAbbreviationは、新聞の見出しにも使われています。

私は、このQuoteが真実を語っていると思います。私の心に常にある言葉の一つです。

英語学習に近道は無いと思います。経験上、地道に、こつこつと、継続して行わなければ力にはなりません。それと同時に、目標達成までの長い旅路を共有する人がいると、喜びにつながると思います。

私は、そんな生徒さんの喜びを分かち合える講師でありたいと思います。
レッスンでお会いできるのを心待ちにしております!!!



本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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