中学を出てギターを弾き始め、おぼえた曲は、ボブ・ディランの『風に吹かれて』だった。 私の前の世代が聞いていた曲だが、なぜか気に入った。 商船高専をやめ、高校を受けなおそうとしていた私...
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通りがかりのビルの壁に『花井書店』とあったので、階段を昇ってみた。 飲み屋が何軒かあるだけで、『花井書店』はどこにもなかった。 街の本屋がどんどん消えていっている。
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用事で図書館へ行ったとき、ふと、中西進の文字が目にとまった。 言わずと知れた著名な国文学者だ。 棚を覗くと「日本人の忘れもの」という本がある。 急いでいたが、私はこのタイトルが妙に気になって、手に取...
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2026年は、シュガーバタートーストで始まりました。 そして、英語教室も始めます。 赤字にならないようにしたいと思います。 とにかく楽しんで、ちょっぴり世の中のお役に立てれば良いと思います。 シュ...
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仕事がひと段落すると、私はよくカフェオレを入れる。 特大のカップになみなみと。 牛乳を鍋であたため、コーヒーとともに高いところから注ぐ・・・・・・・ということはしない。 某インスタントコーヒーの粉を...
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『蜻蛉日記』の作者、藤原道綱の母は、夫の藤原兼家のプレイボーイぶりに寂しい思いをする。 このよく教科書に取り上げられる部分からも知られる。 夕方に、兼家が「ここから宮中に向かうには方角が悪い。」と...
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最近、見た映画。 「戦場」と「ピアニスト」という、相容れない言葉をつなげた邦題に惹かれて、見た。原題では、「The pianist」となっている。 ナチス占領下のポーランドでは、ユダヤ人は迫害さ...
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今読んでいる本は、小川洋子の『ミーナの行進』である。TIMEの「2024年の必読書100冊」に選ばれたということで、 読んでみることにした。なるほど、ストーリーがしっかりしている。 私は、古文...
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日記さえろくに書いたことがない私が、小説を書いてみた。パソコンの中の小説が消えた話であるが、四百字詰め原稿用紙換算で70枚になる。短編ではあるが、長い文章を書いたことのない私は、苦労した。何事もプ...
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この画像は、須賀神社で紹介された三十六歌仙絵の小野小町である。 歌は、中央に小野小町と作者名を書き続いて左に詠み、小野小町に帰って右に読んでゆく。 わびぬれば身を浮草の根を絶えて ...
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人の世に花を絶やさず返り花—鷹羽狩行 「返り花」とは、狂い咲きの花のことです。季節はずれの花は、花を絶やすまいと咲くのです。 しかし、江戸時代の寒村では「花を植えるな。食べられるものを植えよ。」...
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ハイクは、現在、世界の多くの国へ広まっている。特に英語圏では、アメリカ、イギリスなどにハイク協会ができているほどである。この隆盛はどこからきているのだろうか。 アメリカやイギリスのハイキストたちに季...
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源氏物語における装束の重要性を夕顔の巻を例に見てゆきたい。 葵の上や六条の女性など身分の高い女性に打ち解けがたい堅苦しさを感じていた源氏は、歌を交わした夕顔の花咲く屋敷の女性に興味を持つ。やがて、惟...
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形見とて何か残さむ春は花夏ほととぎす秋はもみぢ葉 (形見としてなにをのこそうか。残すものなど何もないが、春の花、夏のホトトギスの声、秋のもみ...
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今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯や水道等の取附け方に 苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす・・・・・・・ ...
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もう40年くらい前の私が学生だった時の話である。 大学の友人の下宿へ遊び行った帰り、立教大学の近くのなんでもない喫茶店に友人と入った。コーヒーを注文して、いつものようにくだらない話をしていた。コーヒ...
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独楽吟は「たのしみは」で始まる52首の歌で、幕末期の国文学者で歌人の橘曙覧(たちばなのあけみ)の作です。ぜひ、ググってみてください。あなたの思い当たる楽しみがいくつかあると思います。 よく知られた歌...
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『小倉百人一首』の歌 田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ は、山部赤人の歌として広く知られている。 ところが、『万葉集』では 田子の浦ゆうち出でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は...
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「花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは。」 (花は盛りに咲いているのだけを、月は一点の曇りもないものだけを見るものであろうか。) 徒然草第百三十七段は、このように書き起こし、雨に向かって月を...
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平安時代の女流歌人、和泉式部は恋の歌で知られる。 奔放な歌風もあって、恋多き女のイメージが定着した。 実像を追ってみるのも面白いかもしれないが、その情熱的な歌をいくつかあげる。 黒髪の...
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月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。―おくのほそ道 芭蕉は、門人の曽良を伴って、江戸から奥州、北陸道を巡った。 旅に出た時の芭蕉は、46歳というから、当時としてはかなりの高齢であった...
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第九十三段に牛を売る者の話がある。 明日、買い手が牛の代金を払って、受け取るということになった。ところが、牛はその夜のうちに死んでしまう。売れた牛を死なせた持ち主は大損をしたというのが普通の考えであ...
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日本語では「私」は、しばしば省略される。 古文では、この傾向はもっと強く、省略された言葉を補わないと文章の流れがつかめなくなる。 また、和歌の世界では、「われ」が主語であるというのは暗黙の了解で、「...
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男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり。 ― 『土佐日記』より 授業などでよく取り上げられるところなので詳しいことは省くが、前の「なり」は...
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小野小町は、美人の誉れが高いが、「古今集」を代表する女流歌人でもある。 次のような歌を残している。 花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに 花の色があせてしまっ...
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華やかな光源氏の物語は皆さんご存知でしょう。 ただ、紫式部は源氏の苦悩・死まで書いてしまいました。 妻である女三宮と柏木の密通。不義の子、薫の誕生。すべてを知った源氏は苦悩します。 また、源氏の死は...
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最近見つけて、いっぺんに気に入ってしまった歌がある。 宮城野のもとあらの小萩露を重み 風を待つごと君をこそ待て (宮城野の下葉のまばらな萩は露が重いのでしなだれて...
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ここのところ築140年の古民家カフェの片隅に陣取り、ごそごそ、ぱたぱたしています。 こうすけという猫もやってきて、隣で寝ています。 疲れたら、庭の梅の花を眺めたり、置いてあるピアノできらきらぼしを練...
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いよいよ、7日(日曜)から、NNHK大河ドラマ『光る君へ』が始まります。主人公は、言わずと知れた紫式部です。私も、紫式部が、短くて、多分、幸せだった結婚生活ののち、どのように大作、源氏物語を書くよう...
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マリー・ホウィット 原作 トニー・ディトリズィ 絵 "うちの客間にいらっしゃいませんか?”と、くもはハエに言った。―というのは、人口に膾炙(かいしゃ)した出だしであるが、この言い古されたくもとハエ...
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