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Cafetalk Tutor's Column

kuro 講師的專欄

中学受験国語で時間内に解ききる方法〜「読みながら解く」?それとも「読んでから解く」?

2019年5月31日

国語の読解問題の解き方として2つの方法があります。

・まず全体を読んでから問題を解く
・最初から読みながら解く

この2つです。

読みながら解くのは、ちょっとむずかしい

後者の「読みながら解く」はちょっと高等テクを使わなければいけません。それは、「解答の根拠が傍線部前後であれば解けるけど、根拠がずっと後に書かれている問題もあるので、そういう問題は「保留」にする」というテクニックです。これはちょっとトレーニングを積まないと大変です。

ただし、選択問題が主体になっている問題構成であれば、読みながら解くのもメリットはあります。たとえば大学受験のセンター試験は、傍線部前後で答えが出るので、読みながら解く、で全く問題ありません。それどころか、間違い選択肢は「関係のないところから言葉を持ってきたりする」ので、全体を読んでいると逆に引っかかりやすくなる、という事態を回避することもできます。

ただ、ハードルは高いです。特に記述がしっかり出る志望校なのであれば、文章構造の把握のほうが重要です。よって多くの場合は、やはり一度読んだほうがいいでしょうね。

全体を読んでから解く場合の注意点

ということで、まずは一度、「全部読んでから解く」という方法で考えてみましょう。

このやり方には、注意点があります。

それは、1回全体を読んだだけでは、各設問は解けないということです。
細かい読みをもう一度しなければならなくなります。

全体を読んだあとに傍線部に戻ると、大事なテーマは頭に入っているかも知れませんが、細かい描写はすでに忘れています。

解答では、傍線部と同じ表現を傍線部前後からすべてリストアップして、最適なワードを探す...のような細かい作業をやらなければいけません。つまり、「もう一度その辺りを精読する」必要が出てくるために、少なくとも合計2回以上は読まないと解けないのです。

でも、そこで生徒は混乱してしまいます。

「あれ、1回読んだはずなのに、この問題よくわからないぞ…!?」

こうしたことが積み重なると、

「文章を読むスピードが【遅い】から、問題が全部解き終わらない」

という「表現」を用いながら悩んでしまうのです。

でも、【遅い】んでしょうか?実際はそうじゃないかも知れません。1回読んだことが無駄になり、またイチから読まなければいけなくなるのなら、時間が足りなくなっても仕方ないかも知れません。

これを防ぐために、どうすればいいか。

それは、「2回目の精読でやっと解答できるようになる」ことを前提にして計画を立てていくしかありません。

じゃあ、1回目の読みでは、何をすべきなのでしょうか?

その前にまず、試験開始直後にやるべき時間配分から考えていきます。

試験開始20〜30秒以内に時間配分

試験開始になったとき、試験全体をざっと見渡し、20〜30秒以内で時間配分をします。ざっくりとで構いません。

この配分に従って、「時間内に必ず全問に当たる」ことが大切です。正答率70%で合格なのであれば、30%は間違えることができます。しかし、どの問題が間違っていい捨て問なのかは、解いてみないと分からないのです。最後の問題はちゃんと時間をかければ正解できる問題かもしれません。

ですから、その問題がわからなければ保留し、とりあえず先に進むことが必要になってきます。

1回目の読みでやるべきこと

さて、時間配分が決まったら、そのルールを守りながら解いていきましょう。1回目の読みでやるべきことは以下です。

作業1:「全体のテーマ・流れ」をつかむ
作業2説明文であれば
     →ざっくりと意味段落に分ける。
     →「具体」「まとめ」のグループ分けをする。
     →筆者の【言いたいこと】に線を引く。
     物語文であれば
     →「場面」のグループ分けをする。
     →重要な心理描写に線を引く。
      とくに、「前→きっかけ→後」の【心理変化】に注目!
注意:あまり細かいことにこだわらない。さっさとやる!

こちらの記事にも書いたことですが、こうした「1回目の読み」では、常に同じスピードで読むわけではありません。最初はテーマをつかむために慎重に読み始めます。テーマを掴んだと思ったらスピードを上げます。抽象、主張にかかわる部分はじっくり読み、わかりやすい具体例の部分はサッと読んでいく、という読むスピードのギアの切り替えも、慣れるとできるようになってきます。

そして、飛ばし読みは逆に危険です。あくまで文章の流れや内容を理解できるペースでいいので、「1回目の読みで時間をかけすぎずに読み進める」でやってみてください!

ちなみに、細かく線を引きまくったり、接続語にたくさん印をつけたりするのは、読解練習の初期段階は有効かもしれませんが、受験学年くらいになれば時間のロスです。全くやらないのも良くないですが、受験直前になってきたのであれば、線を引く、印をつけるのは最小限で良いのではと思います。

最後に、強調させていただきたいのは(強調するために文字をデカくしますね)、

やみくもに読むスピードを早くしようと考える必要はないが、1回目の読みの目的を明確化することで、読むスピードが【ちょっと】は改善されるかもしれません」

ということです。読み飛ばしのないように、1回で確実に文章全体を頭に入れることがやはり大切です!

※国語の時間配分について役立ちそうな記事を紹介します。特に、
・読むスピードは、「理解できるスピード」でOK
・国語の時間調整は、設問の処理スピードを上げることを主とすべき
・時間配分の方法:例えば記述の少ないものは18分、多いものは21分
これらの点には激しく同意します。

以上、参考になさって下さい。

專欄文章僅代表作者個人觀點,不代表咖啡滔客的立場。

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