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Cafetalk Tutor's Column

Tutor 中村勇太 's Column

ヴァイオリンはムズカシイ?

2020-05-09






ヴァイオリンは難しい。よく言われることです。

触れたことがない人は、ノコギリの…という表現をよくしてしまいます。
(楽器の調整が悪いか、最初の手ほどきが悪いかのどちらかでないと、そんな音は出ないハズなのですが…)

 

しかし、僕がヴァイオリンを弾いてきて思うことは違います。

ヴァイオリンが難しい、のではなくて
「ヴァイオリン にあわせて体を使うこと」が難しいんですね。

初歩の教材としてよく挙げられるきらきら星も、きちんと弾くのは大変です。
ベートーヴェンのコンチェルトと比べてみても「気をつけること」は同じです。 

 

もちろん、器用な人はフーンと思いながら考えずに出来るでしょう。

そういう人は実際にいます。

 

でも僕自身は不器用です。

おまけに指導者です。

 

考えずに出来ることは演奏する人としては良くても、

指導者としてはよろしくない。
お手本を見てみんな真似できるなら苦労しません。 

 

うまくできないときに、どういうステップを踏むか考え、
様々な方向からアプローチをしてみる…それが、僕の思う指導者です。

 

ところが、不器用なハズの自分も「あれ、考えずにできちゃった」というテクニックもあります。
偶然か、何かしらの経験の感触やイメージが働いたんでしょう。

 

こういうとき、どうやって思考し直すか、自分の考えるメソッドを深めるか。

 

やることは一つで、人前で弾きたくない曲を勉強し直すことです。

それも、出来る限り小さな音で、リハビリのように…「もっといい音程が取れるはずなのに」、
「もっといい響きで弾けるはずなのに」なんていう要らないプライドを捨てて、全てを正しくしようと思います。

もっといえば、「こう弾きたい、からどうやるべきか」という順序を徹底します。

そうすると、体の感触、感覚を限界まで試さないといけません。

 

今月も多分人前で披露する機会はないんだろうなぁ、という曲を勉強しなおしています。

 

不思議なことに、忘れかけていたこと、以前捨ててしまった方法、閃くこと、
時間がかかるとわかること、本当に単純なこと…たくさんのことがわかってきました。

 

みなさんも、今日も学びの1日を!!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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