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Cafetalk Tutor's Column

may 讲师的专栏

方言、とほほ…

2020年6月3日

久しぶりにテーマに沿って書こうと思ったら「方言」

ちょっと昔話になりますが、大学を卒業する1か月前ぐらいに、4月からの就職先である日本語学校で2週間ほど研修がありました。1クラス20人として午前も午後も6~8クラスほどあったので、結構な規模の学校だったと思いますが、新卒で採用されたのは私ただ一人。もう一人採用が決まっていた方は経験者。というわけで留学生寮の一室をお借りして生活が始まりました。

午前中は模擬授業。空いている教室で主任の先生とマンツーマンです。今はなつかしい「みんなの日本語」を使って、前の晩にほぼ寝ないで作った教案(指導案)をもとに主任の先生相手に授業を行うものです。大学で日本語教育を専攻したとはいえ、理論と実践は全然違いますね。忘れもしない研修初日のこと。「では始めます」と言って模擬授業をスタートさせた直後、即座にストップがかかりました。何が起こったかわからない表情の私に、困った顔の先生が一言「いろいろ直さないとね」。

私の生まれは関西寄り。就職先は関東寄り。主任の先生いわく、とにかく私の話す一言一言が関西弁やら関西アクセントとのことでした。そんなコテコテの話し方ではないと思いますが、先生にはそう聞こえたのでしょうね。それで次の日からNHKのアクセント辞典で勉強する時間が追加されました。

午後は実際の授業の見学。これもまた主任の先生と一緒に実際に行われている授業を見学し、授業のあとに先生と振り返り、ようやく長い一日が終わります。今思えば、私一人のためにあんなにたくさんの時間を割いてくれたことは何と贅沢なことだったのだろうと思いますが、当時の私にとっては、この研修を受けなければ教師としてデビューできないという強迫観念から、始まったその日から帰るまでのカウントダウンをし、夜は泣く泣く教案を作り、翌日の準備をしていました。携帯電話は持っていましたが、今ほど便利ではなかったので、泣き言をいうために簡単に誰かと連絡が取れるわけでもなく…。なんというか、目の前にあることを一つずつクリアしていくしかなかったです。

方言やアクセントのことは散々指摘されてきましたが、ある日教員室にかかってきた電話をとった主任の先生が開口一番こう言いました。

「お世話様です」

私は耳を疑いました。「お世話様です」?!なにそれ、初めて聞いた!「お世話になっております」じゃないの???????
違和感!いわかん!イワカン!IWAKAN!!!!!!

違和感しかないわ、その言葉。それこそ方言なんじゃないの、と若かった私は心の中で憤慨しながらも、周りの先生方に聞く勇気もなく一人モヤモヤしていました。あとから調べてみると、「関西より関東で使われる挨拶言葉」で「”ご苦労様です”のニュアンスが強い」ため、「目上の人に使うと失礼になる」とありました。ふーん。でも、そのときから20年近く年を取った私は目下(そもそもこの言い方も好きではありません)の人にも絶対に言わないけどね。などと意地悪く思うのでした。

あの特訓があったからこそ今があるわけなのですけどね。いいんですよ。いろんな言い方があって。方言もおもしろい。生きた日本語はなかなか馬鹿にできないと思うのです。私の「日本語で話しましょう!」のレッスン、ご希望の方は関西弁でも対応いたしますので、お気軽にどうぞ。ちょっと新鮮かもしれませんよ。

それでは、また!

may

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