こんにちは。 日本語講師のSakaiです。
今日のことばは「マウント」。
「マウントを取る」・・最近(さいきん)、よく聞くように なりましたが、
いつぐらいから、つかわれはじめたのでしょうか。
いまでは、広く(ひろく)使われるように なっていると 思います。
もともとは、格闘技(かくとうぎ)で つかわれている グランドポジションで、相手(あいて)の上に馬乗り(うまのり)に なること。
これが、人間関係(にんげんかんけい)にも つかわれるようになり、ことばや 行動(こうどう)によって、地位(ちい)が相手(あいて)より上に立とうと することを意味(いみ)するようになりました。
自慢(じまん)すること。
相手を言い負かしたり 見下す(みくだす)こと。
例:・友達(ともだち)が 自分(じぶん)の大学(だいがく)は難関校(なんかんこう=入るのが むずしい学校)だと 言ってマウントを 取ってくる。
・同僚(どうりょう)が自分(じぶん)のほうが仕事(しごと)が できるとアピールして マウントを取る。
・何を話しても 自分の方が すごいと 自慢話(じまんばなし)をして マウントを取ってくる 知人(ちじん)がいる。
どんな、会話(かいわ)が「マウントをとっている」会話でしょう・・・。
A:あの子の 彼氏(かれし)、大手(おおて=大きい会社)の商社(しょうしゃ)マンだって。すごいね。
B:へぇ~、そうなんだ。私の彼氏は、弁護士(べんごし)だけどね。
女の人は彼氏や夫(おっと)の 仕事や 給料(きゅうりょう)で マウントを 取る例が 多いですね。
部下:先月(せんげつ)、やっと広いマンションに 引っ越し(ひっこし)たんですよ。
上司:俺(おれ)が君(きみ)の 歳(とし)のころは、家(いえ)を買(か)ってローンが たいへんだったよ。
自分のほうが、仕事ができる、給料が高かったとマウントをとっています。
先輩:○○っていう曲(きょく)、知ってる?
後輩:えー、知りません。誰(だれ)の曲ですか?
先輩:△△だよ。知らないの??
後輩:あー・・。私、若(わか)いんで・・。
女の人は、自分のほうが若いと、年齢(ねんれい)でマウントを取ってくる人も多いです。
マウントをとる人は、自分の方が優れているんだとアピールすることで幸せ(しあわせ)を感じています。
でも、それを聞かされるほうは、あまり気分が良いものではありませんね。
自分では、気が付かないうちに、マウントを取っているかも・・。
気を付けましょう。(^^;)