FPが書いている文章で、
随分と乱暴な文章を見ました。
「不動産事業を赤字にすれば、節税になる」
と書いてあったのです。
間違っていませんが、
あまりいい書き方ではありません。
赤字には2種類あります。
税法上の赤字か、
本当の赤字か、です。
実際の不動産投資でプラスであっても、
税法上は減価償却ができたり、
青色申告控除があるので、
マイナスになることがあります。
これはOKです。
しかし、実際の収支が赤字の物件は、
ローンを返し終わるまでずーっと赤字です。
節税と言って喜んでいる場合ではありません。
こういう物件は、節税になった金額よりも、
実際の赤字額の方が大きいのではないかと思います。
にもかかわらず、
上述のように、乱暴な説明しかなされていないので、
物件を買う人たちは、
赤字になりさえすれば節税なんだ、と
誤解して、よくない物件を買ってしまう
ということが起こります。
不動産は、大きな買い物なので、
慎重に、慎重に、
必ずセカンドオピニオンも取って
買うようにしましょう。
少なくとも、この「赤字」の意味がきちんと分かっていないうちは
止めましょう。