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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Saoringo

ピアノの練習方法 思考編

Sep 3, 2020


皆さんこんにちは

 

ピアニストの手嶋沙織です。


前回の『16分音符編』に続き、今日もピアノ練習方法をご紹介していきたいと思います。

 

練習といっても色々ありますが、その中でも今日は『練習している時の思考』についてお話します。


練習している時、皆さんは何を考えていますか?

こう聞くと大体、『次の音のこと』『記譜してあることを弾こう』などと返答があります。

しかし、演奏を聞いてみると、記譜されていることではなく、何か違うことが頭によぎっている感じがする。。。

そんな違和感を生徒さんにお伝えすると、

『すみません、、、、今日の夕飯何にしようって頭によぎりました。』と。。。。。


これ、よくあることです!

私も練習していて、『練習の後あれしなきゃ!これしなきゃ!』と頭をよぎることがあります。

そしてこのまま練習を進めて、、、

 

あれ?今日な何の練習したんだっけ?

なんとこともしばしば。。。


そうならない為にも、余計な思考を入れないよう練習を進めていく必要があります。


出てきてしまう思考を止めるのは難しいように思います。

思考がでてくる時は、過去の後悔・未来への不安など今に焦点を当てていない時ではないでしょうか?

この時に今に戻ってくると過去未来へ思いをはせた思考は止まります。
では今に戻ってくる方法は?というと

 

今弾いている音に全集中を傾けるのです。

そりゃわかってるよ!という声も聞こえてきますが。。。笑

全集中するということは、全ての五感をピアノに向けるのです。

指先の鍵盤に触れた感覚、鳴っている音、その和音やその場面から感じられる匂い、指の動きや体の状態、呼吸状態など。

 

感覚をいちいち感じきるのです。

余計な思考が入る時の耳の状態は、何気なく聞いているラジオと一緒なのです。

それでも思考が入ってくる時は、ゆっくり暗譜で練習してみて下さい。

速く弾くと、弾いた気になります。
ゆっくり丁寧に耳で1つ1つの和音を聞き取る。
そこから受け取るインスピレーションに注意を払う(感じられる匂い、風景など)

そうすると思考は停止し、より意味のある練習になります。


この思考の使い方は普段の生活でも使えます。

嫌な気分になった時など、まずはココ!今の感覚(その場で漂う匂い・見えるもの・聞こえるもの・触覚)に集中すると、気分転換もできます。

(嫌な気分に今はなりたいの!!!怒りたいの!!!という方はこれを感じきって下さいね!)

感じきることを大人になると忘れてしまいます。
そして、いつしか感じることはいけないことのように大人の世界では蔓延しています。。


感じる=人間の本質に戻る

ピアノの練習で是非試してみて下さいね!

ではでは

пока!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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