Let the world spice up your life.

Cafetalk Tutor's Column

Tutor Yumiyumi 's Column

東大が滑り止め?

Nov 7, 2020

いつもコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

「東大が滑り止め」、これは本当にあったお話です。
どういうことか分かりますか?

また、人事をしている友人が、有名大学を出ているのに、
何もできない新人が多いと嘆いています。
これはいったいなぜでしょう?

そのカギとなるのが、日本の「教育」だと思います。

日本社会にいると、一般的に言われる「いい」(レベルの高い)大学に行って
「いい」企業に就職して、「いい」給料をもらって…というエリートの歩み方が
幸せだと思っている人が多く、親はそのレールに乗せるために、
子供に早いうちから「勉強」をさせます。

写真のように、高い山を登って、頂点についたら「やったー」という
感じですね。

でも、子供たちはそれで本当に幸せなのでしょうか?


私は娘には「勉強」をさせたことが一度もなく、塾にも通わせず、
好きなことを好きなだけやらせてきました。

中学生の時は吹奏楽部で月曜から土曜まで18時まで部活で、
中学3年の9月末に引退するまではその生活だったので、
勉強をする時間はほとんどありませんでした。

部活以外にも積極的な子だったので、合唱祭の時には
ピアノの伴奏や、合唱祭委員で忙しい子でしたが、
それでも5教科はオール5でした。

なぜでしょうか?

それは、小さい頃から「勉強」ではなく、興味があるものを楽しく
「学んで」いたからです。

国語は絵本、英語は音楽のCD、数学はドリル、理科は図鑑、社会は旅行、と
いったように、日常生活の中で小さな種をまいていて、そこから興味が芽生えて
実がなったのでしょう。

だから、日々の学校の授業をきちんと聞いているだけで、
成績がよくなったのだと思います。

さて、タイトルにある「東大が滑り止め」ですが、このお子さんは
ハーバード大学に行きたかったので、東大を滑り止めにしていましたが、
志望大学が受かったので、東大には行かなかったようです。

親のレールに従って勉強をしてきたのではなく、自分がやりたいことが
分かっているからこそ、東大を蹴ってハーバードに行ったのですね。

「いい」学校ではなく、「行きたい」学校に行く、そこにレールを敷いてあげるのが、
本当の意味での「教育」なのかと、私は感じています。

みなさんは何をしている時が一番幸せですか?

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Got a question? Click to Chat