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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 講師のコラム

そのコツ、なんのコツ?

2021年2月13日

 

日々、練習について呟いているのですが、自分で見直してみて
「あー、やっぱりそうだよなぁ」と思ったことを書いてみたいと思います。

 

バイオリンそのもののコントロールはものすごく単純な仕組みでしかない、ということと、

 

有機的な分解練習はある意味ソルフェージュ、楽曲分析そのものだ、ということです。

 

※動画には、過去半年くらいのつぶやきから抜粋したものを繋ぎました。
どんな曲があるか???興味のある方はご覧ください。 

 

 

最近よく各種SNSで、Tips!と流れてきますが、(あくまで個人的意見ですが)
「なるほどぉ!」と手を叩くものは1割もありません。
殆どが別方向からみれば誤解を招きかねなかったり、
できたイメージ、雰囲気につながりがねなかったりする、と感じています。

 

もちろん発信する人は真面目だと思います。
でも、それは基本動作(音、振動を作る、振動をコントロールすること)を
発信者本人が体感できているからの発信だと思うのです。

 

基本動作のやり方に体格や構えの違い、メソッドの違いがあったとしても、
楽器から音を出すことに変わりはありません。

 

真正面からやって、行き詰まりそうなときに、
別の方向から攻めてみたら?という提案だと思いたいです。

 

何が言いたいかと言えば、
そのTipsだけを鵜呑みにしても、基本の質向上はないのでは?ということです。

 

右手には弾く弦に対して右手のポジションがあり、

左手には無駄なく整頓されたフォームがあって、

両輪が揃って初めて、狙ったタイミングで、狙った音を、欲しい質感でコントロールできます。

 

キラキラ星や童謡から、大きなコンチェルトやソナタまでそこに違いはありません。

 

動作に伴う感覚をより研ぎ澄ますのが練習ですし、
目盛りの細かさに満足せずに、研ぎ続けるのがプロ、だと思っています。

 

曖昧なところに「すぐできそうな提案」を採り入れても
本質に向かわずに「なんとなくできたかも」のイメージで終わってしまうと、
またぶち当たる壁が出てきてしまうでしょう。

 

「なんとなく」の枝に、なんとかする技術を接木していくと最後、なんの実がなるのか???

 

1わからない状態で10わかるフリのハッタリよりも、

1分からなければ1から10まで全部やるんだ!

を大切にしたい。

 

趣味であっても、全く研がずにいては、弾きたいようにならず、不如意。
趣味としての充実がなくなると思います。

 

感覚を研ぐことそのものに、プロアマの垣根も境もない、と思うんですね。

 

僕自身、たまに尊敬する人の練習風景を眺めますが、
不思議なことに全員、Tipsとしての編集や解説をいれないんです。
思うことの文章だけ。 

 

で、やっていることはもう、本当に基本だけ。

その上で、音同士の接続であったり、
音と音の間の技術処理であったり、地味なことしかありません。

 

技術の面で、スタッカートだから、重音だから、と全く特別な筋肉を使うわけではない。

 

演奏でコツとして大切なのは、フレーズの括り方であったり、
和声や伴奏のリズム変化に伴うカウントのとり方、
縦に揃える音の変化だったり、さまざまです。

 

バイオリンの仕組み、指や腕の仕組み、

つまり構えの理解の上で、

取り組む曲をどう読むか。

 

楽譜をよく読みなさい、と教わってきたことの本質を痛感する最近です。

 

 

 

 

 

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