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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

2021年3月1日

皆さん、「〒」が何か当然ご存じですよね。おなじみの郵便記号(郵便マーク)です。私達が日頃郵便番号の前に、ほとんど無意識のうちに書いているあの記号です。そんな日常生活に欠かせない身近な存在である「〒」ですが、実は私個人にとっては少々恐怖の対象(?!)でもあるのです。
 長いこと実務翻訳に携わってきましたが、10年ほど前からは翻訳会社で翻訳チェッカーというお仕事も任せていただくようになりました。チェッカーというのは、工場に例えるなら出荷前の検品係のようなものです。お客様に納品する訳文の品質を点検する最終責任者です。チェックの過程で訳抜けや誤訳を発見した場合の修正も、当然ながらチェッカーの業務範囲となります。そんな私を10年間悩ませ続けているのが、かの「〒」なのです。なぜなら、翻訳者が日本語ネイティブであるか韓国語ネイティブであるかにかかわらず、なぜかほぼ100%韓国語訳文中の郵便番号の前に「〒」を付けてよこすからです。「〒」は日本のみで通用する記号であり、一般の韓国人が見ても「こりゃ、なんじゃ???」となります。日本人翻訳者がこの手のミスを犯すのは理解できますが、なぜ韓国人翻訳者までが?きっと日本や日本語に過剰適応(^^)してしまった結果なのでしょうね。という訳で、「〒」を「우편번호[ウピョンボノ](郵便番号)」と修正する必要が出てきます。数ヶ所直すぐらいならどうってことないのですが、一度住所リストのチェックをした時などは何百ヶ所にも及んでしまい、心底参ってしまいました。一度徹夜すると2週間は体調不良に陥る体質なため、死んでも(?)徹夜は避けたいのですが、この時ばかりは気が付いたら夜が明けていましたね^^;
 はあ……「〒」が怖い~!!皆さんも韓国語で住所を書く機会があったら、郵便番号の前には絶対に「〒」を付けないでくださいね!





本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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