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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 講師のコラム

靴磨きの話

2021年4月1日

 

靴磨き。

気分転換に。ひたすら黙々と靴を磨くのが好きです。

綺麗な鏡面に仕上がった時はとてもいい気分。

 

でも、ものすごく単純な作業の中に大切なことが幾つかあります。

 

まず、汚れをきちんと落とすこと。

旧いクリームはアルコールやクリーナーで落とす。

ブラシを使って、毛穴のホコリを掻き出す。

布と水でキレイに、スッピンに戻す。

汚れが残ったままだと、透き通った鏡面になりません。

 

クリームはダマになっていないこと。

塊が紛れ込むと、それまでにできた層が削れたり、出来物のように表面に残ります。

 

そして、一回に載せるクリームはほんの少し。

髪の毛よりも薄く、何回も重ねていきます。
 

 

バッと塗って、冷えたところの表面を磨くと、
鏡面のようにはなるのですが、透明感はなく、脆いです。

 

何度もうっすら重ねた鏡面は固く、
ぶつかった時や踏まれてしまった時も革を守ってくれますし、
雨の日も防水になります。

 

 

そして、どこもかしこも鏡面にするのではなく、

シルエットがキレイに浮かび上がる陰影を考えます。



なんだか、楽器の練習みたいでしょう?

 

壁にぶつかったら、最初の入り口からやり直してみる、一度弾けなくなる。

少しずつ、ヨチヨチと単純なことを確実に重ねていく。

そうすると、ちょっとやそっとのことでは揺らがない。

 

でも、履きジワが曇ってきたら、落として磨き直す。

演奏も同じ。

仕上げた曲も気になるところがでてきたら、やり直す。

 

地味な練習に耐えられない人は是非!気分転換に靴を磨いてみてください。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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