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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

千と千尋がっ?!

2021年4月23日

皆さん、アニメはお好きですか。今や日本は世界に誇るアニメ大国ですよね。当然のことながら、日本のアニメは韓国でも大人気です。中でもスタジオジブリ作品は特に愛されていて、日本で新作が公開されるのとほぼ同時に韓国の劇場でも公開されるほどなんです。数あるヒット作の中で、韓国で興行成績第1位に輝いた作品はどれだと思いますか。『千と千尋の神隠し』なんですよ。ちなみに、日本でも『千と千尋の神隠し』が1位でした(当コラム執筆時現在)。私自身は日本のアニメをそれほど積極的に見る方ではありませんが、昔からジブリ作品の音楽を手掛けている久石譲さんの大ファンです。久石さんはいくつか韓国映画の音楽も担当しています。きっと彼の作った曲は、韓国人の感性にも響くのでしょうね。
 ところで、日本アニメのタイトルが韓国でどのように翻訳されているのか、ちょっぴり気になりませんか。先ほどの『千と千尋の神隠し』ですが、韓国語のタイトルは何と『센과 치히로의 행방불명[セングァチヒロエヘンバンブルミョン](千と千尋の行方不明)』なんです!「神隠し」という概念は韓国にはありませんから、「行方不明」とするしかなかったのかも知れません。苦心の跡がうかがえますねぇ……。ついでに他の言語はどうなんだろうという好奇心でちょっと脱線(?)してみたところ、英語では『Spirited Away(霊的な力で連れ去られる)』、ドイツ語では『Chihiros Reise ins Zeuberland(魔法の国の千尋の旅)』ってな感じでした。英語には絶対に神隠し的な表現はないだろうと高をくくっていたのですが、意外にもそっくりな概念が存在するようですね。ドイツ語バージョンは、何だか『不思議の国のアリス』を彷彿とさせるメルヘンチックな仕上がりとなっております^^その他にも、『借りぐらしのアリエッティ』には『마루 밑 아리에티[マルミダリエティ](床下のアリエッティ)』、『魔女の宅急便』には『마녀 배달부 키키[マニョベダルブキキ](魔女配達夫キキ)』というタイトルが付いています。それにしても、「床下」かぁ……。「借りぐらし」はもはや翻訳不可能^^;「配達夫」って、ククク……^^キキちゃんは女の子だから「配達婦」かな?!(ジェンダーフリーな世の中にはマッチしてませんね^^;)これらのタイトル、皆さんのセンスなら何と翻訳するでしょうか。妄想(?)して楽しんでみてくださいね~!

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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