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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 講師のコラム

よくある勘違い 〜楽器の居場所〜

2021年7月7日

レッスンでよく見かける勘違いシリーズ。楽器はどこにいるべきか。

楽器の向き、それは水平方向と垂直方向どちらも体格に合わせて検討しなければいけません。

しかし、方向性や考え方はある程度決まっています。

まず、左肩は絶対に下がっているべきです。

これは、肩の固定が自由な呼吸、腕や腕の筋肉につながっている指の動きなどに影響するからです。

通常、楽器は左の鎖骨に載り、左胸のあたりに斜めに構えます。

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つまり、肩当てによりますが、肩当ても(ボンムジカのような特殊な形をのぞき)肩の真上には載りません。肩当て、なので当てたくなりますが、Shoulder Restです。肩を休めるための道具です。

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真ん中が、ボンムジカのような脚より台が広い肩当ての場合。一番上がKunなどの一般的な使い方。一番下がスポンジタイプ。

どの弦も弓先まで使える、どのポジションも移動できる...など正しい構えの条件は一言では言えませんが、一流のソリストで肩当てを肩の真上に当てている人はほとんどいないと思います。

胸の筋肉のつき方は人それぞれですし、絶対こう、とは言えませんが、肩当てだから、と思い込みで肩に載せないようにしたいものです。

追伸

なお、五十肩で肩当てを発明してしまったメニューインさんは回復後肩当てをつけていませんでした。また、左手なしで楽器が水平になるのは間違い、と書かれています。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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