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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Yukiko.T 's Column

私の韓国事件簿

Samstag, 17. Juli 2021, 15:31

コロナ禍により韓国留学のプラン変更を余儀なくされた方も多いのでは?その代わりに、日本に居ながらにして語学堂の授業がオンラインで受講できるようになったと聞いています。感染症が語学留学のスタイルまで変えてしまうとは、誰が想像したでしょうか。コロナ禍以前には、私の生徒さん達の中からも何人も韓国留学に送り出したものです。最近になって、その一人をふと思い出しました。基礎をしっかり勉強し、アルバイトで費用も蓄え、意気揚々と旅立って行きました!が、ソウルに到着するやいなや、その日から彼女が暮らすはずの部屋になぜか前の住人がまだ住んでいることが判明……。初日から早速、韓国の洗礼を受けてしまったのでした。
 海外生活に「事件」は付き物。思えば私自身の韓国留学も、ハプニングの連続でした。その始まりは、留学1ヶ月前にさかのぼります。生活の諸準備のために3日間の滞在予定で入国しようとしたところ、入国審査官に「3日後に出国したらビザが無効になってしまいますよ。」と指摘されてしまいます。私のパスポートにはすでに留学ビザが貼り付けられている状態だったのです。日本出発前に自分なりに必死で調べた結果、入国時に「今回はビザを使わずに観光(無ビザ)で入国する」と申告すれば問題ないという経験者の情報を得ていたのですが、なぜかその情報は間違いだったようで……。このタイミングでビザが無効になってしまえば、再申請しても間に合わなくなってしまいます。解決方法はただ一つ。出国までに外国人登録を済ませること!その足で入管に向かいましたが、1週間はかかるとの返答。事情を話して泣きついた(?)ところ、「はぁ~、しょうがないわねぇ。今すぐFAXで大学から在学予定証明書を送ってもらいなさい。」と言うのですが大学側は明日直接取りに来いとのことで、あえなく翌日に持ち越しとなりました。翌朝一番に無事証明書をもらって入管に駆け込むと、何とすでに外国人登録証が出来上がっているではないですか~(早っ!)^^原則主義の日本だったら、絶対にアウトだったことでしょう。情にもろく臨機応変スピーディーな韓国社会に救われた一件でした。
 さてさてそんなこんなで1ヶ月後、ついに待ちに待った留学生活をスタートさせるべく再び入国。前回契約しておいたワンルームアパートに入居するため、不動産屋に向かいます。不動産屋のおっちゃんが大家さんに連絡すると部屋の鍵を持ったまま外出中とのことで、「大家さんが来るまで近所でご飯でも食べといで~!」とおっちゃんに言われます。食事を済ませて不動産屋に戻ると、ようやく現れた大家のおばちゃんが、「あら、お嬢さん、今日来るんだったっけ?」と、この調子。はいはい、契約書にもばっちり書いてありますよね~^^;こうして何とか鍵をゲットしたのでした。と、ここまでですでにすっかり日が暮れていました。早朝日本を出発してくたくただったので一刻も早く休みたいところですが、とりあえず寝具だけは調達しなければなりません。不動産屋のおっちゃんに聞くと、近くの市場で買えるそうな。アンタ一人じゃ運べないだろうと、おっちゃんが二人もヘルプを買って出てくれました。なぜか布団の素材までおっちゃんがアドバイスしてくれて(^^;)、おっちゃんの顔利きのおかげでディスカウントまで。おっちゃん達には本当に感謝です!!
 こうして私の留学生活初日はハッピーエンド!と言いたいところですが、この長~い一日には最後のオチが……。1ヶ月前に部屋を内覧した時点ではまだリフォーム工事中で、床が土(砂?)でドロドロだったんですが、例の大家のおばちゃんが「お嬢さんが来るまでにはきれいにしておくからね~!」と満面の笑みで言っていたのです。ところが鍵を開けて入ってみると……おやっ?デジャブ???1ヶ月前の状態そのままやないか~いヽ(`Д´)ノプンプン……という訳で、一人泣きながら夜中まで掃除をしましたとさ^^;

This column was published by the author in their personal capacity.
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