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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Yoshi Sensei 's Column

英検1級講師が語る、英語上達に必須な「2種類のアウトプット」とは

Nov 27, 2021

 


お疲れ様です、Yoshiです。


英語の学習には「読む」「聞く」作業の「インプット」と「話す」「書く」作業の「アウトプット」の両方を取り入れるべきだ、というのはよくご存知かと思います。


では、この「アウトプット」の「話す」「書く」作業がそれぞれ2種類に分けられるのは知っていますか?


今回のコラムでは、英語学習者が意外と知らない「2種類のアウトプット」について解説します。英会話を上達させるには、ただ音読やシャドーイングなどのアウトプットをするだけでは頭打ちするパターンが非常に多いです。今回解説する「2種類のアウトプット」の両方を勉強に取り入れることで、英会話をより上達させることができるはずです。それではみていきましょう。



●●●アウトプット①:内容が決められているアウトプット●●●


まず最初の分類は、「内容が事前に決まっているアウトプット」です。


スピーキングにおいては、「音読」や「オーバーラッピング」、「シャドーイング」などがこの分類です。よく学校の授業や市販教材でもこれらの学習方法は広く取り入れられていますよね。独学で勉強をしている方も多くいらっしゃると思います。


これらの練習方法の最大のメリットは発音の上達や矯正です。


もちろん文法を意識したり語彙を強化することも可能ですが、あくまで最重要視されるのは「いかに正しく発音できているか」。あらかじめ用意されたものをいかに決められた通りに発音できるかが勝負です。正しく発音できていればOKで、学校では「音読カード」なるものが配られていた方も多くいるのではないでしょうか。


また、ライティングにおいては「ディクテーション」(読まれた英文を書き取る練習)がこれに当たります。これにはリスニングの要素も多く含まれますが、ディクテーションも上記のスピーキングの学習方法と同じく、決められた正解をどれだけ正確に書き取ることができるかに焦点が置かれます。


このような「正解にどれだけ辿り着けるか」に焦点をおいたライティングの最大のメリットは、スペルと発音聞き取りの確認です。リスニングが関連強いところでは、英語の発音の変化に関する知識なども問われます(”I don’t know”の”t”がほぼ発音されない等)。


先ほど、こうした学習方法は学校の授業で広く取り入れられていると触れましたが、これには大きな理由があります。それは、これらの「決められた正解がある」そして「正解にどれだけ近づけたかを測る」学習方法は、生徒の集団に対して授業を行う際には非常に使いやすいという側面があるからです。


例えば、ディクテーションの場合、どれだけ単語を書き取れたかを見れば、どの生徒がどれだけできたかを簡単に点数で表すことができます。英語の実力を数値化するのが簡単、というわけですね。


しかし、この方法には「学習者自身の答えを発信する練習が積めない」という大きなデメリットがあります。つまり、この方法が正解が用意されていない場合(自分自身の答えを求められた時)に対応する練習不足を引き起こしており、これが英会話が苦手な日本人を増やしている原因ともいえます。


学校ではこれらの練習方法が広く使われてはいるものの、音読カードでは自分の意見を考えて発信する練習を積むことはできません。



Yoshiが今までお会いした生徒さんの中には、音読やシャドーイングの練習を長期間やっているのに英会話が上達しない、とのお悩みをもった方も多くいらっしゃいました。厳しい現実ですが、それは当たり前です。


英語はコミュニケーションのための道具であり、コミュニケーションのほとんどは事前内容が決まっておらず、自分で考えを整理した上で発信しないといけないからです。


音読やディクテーションなどの「内容が事前に決まっているアウトプット」はとても効果的な練習ではあります。ただし、これらの「自分の意見を考えて発信する練習にならない」というデメリットを把握した上で、このデメリットを解消してくれる学習方法が必要、というわけです。


それが次に紹介する2つ目のアウトプットです。


●●●アウトプット②:内容が決められていないアウトプット●●●


2つ目のアウトプット、それが「内容が決められていないアウトプット」です。自分で何を書くか&話すかをその場で決めなければいけない練習方法のことですね。


スピーキングではフリートーク、ライティングではフリーライティングや日記を書くことなどがこれに該当します。


「フリーライティング」とはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、もともと作家さんなどがアイディア出しのために行うブレインストーミングの一種です。


この「内容が決められていないアウトプット」は非常に重要な学習方法なのですが、学校の授業ではあまり使用されることがありません。なぜなら、1つ目のアウトプットとは反対に、パフォーマンスを点数化しにくいからです。


同じ質問に対しても一言一句違わず話す人たちはいないはずです。みんな違った意見を持っていて、表現の仕方や語彙も異なっていて、話す内容も全く異なる。そんな生徒の集団を公平に数値化するのはほぼ不可能で、点数の付け方を従来のやり方から大きく変える必要があります。


ところが、学校では成績をつける必要があるためにテストが存在します。また、そのために学校の授業はある程度公平に点数化できるものである必要があります。よって、授業のスタイルもある程度制限されてしまいます。


しかし、テストがないCafetalkでは、この「内容が決められていないアウトプット」を存分にレッスンで学習方法に取り入れることができます。フリートークやフリーライティングのやり方を正しく把握している講師さんを見つけ、自分の意見をスラスラ言えるようになるためのトレーニングをぜひ積んでください。



●●●終わりに●●●


今回のコラムでは、英語学習においてとても大切な「2種類のアウトプット」について解説しました。この2種類のアウトプットを知らなかったという方は、ぜひ今後の学習に取り入れてください。


ちなみに、Yoshiは今回のコラムで紹介した「フリーライティング」を応用した課題を毎日出しています。今でもたくさんの生徒さんが毎日の課題に挑戦しており、生徒さんの伸びはこちらやこちらのコラムで紹介している通りです。


「2種類のアウトプット」を確実に英語学習に取り入れたい方は、まずは無料の英語コンサルティングをご予約ください。ライティング以外が弱点だ、という方にも必ず効果があるオリジナル課題を体験できますよ。


それでは!


This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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