お疲れ様です、Yoshiです。
今回はネイティブの英語を目指すべきではない理由、5本目のコラムです。
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こうして過去のコラムのリンクも並ぶと壮観ですね。
さて、前回のコラム④は、「英語学習者の英語力はほとんどの場合成長過程にあり、その時点での英語力をどう認識するかが重要」というお話でした。
まだ成長段階にある自分の英語を最終目標と比較してしまうと「自分はダメダメで・・・」と後ろ向きな学習になりやすく、「これからも伸びていくぞ!」と今の自分の英語力の認識に重点を置くと前向きな学習になりやすいということでした。
目標と比較するとかえって劣等感を抱いてしまい、反対に今の自分の英語力を認識した方が将来的に英語が伸びやすい、とはなんだか不思議ですね。
5回目となる本コラムでは、「今の自分の英語力をどうすれば認識できるようになるのか」という実践的な内容をまとめます。
●●●「あなたの英語力は?」にどう答える?●●●
まずはじめに、「あなたの英語力はどれくらいですか?」という問いが、自分の英語力認識への第一歩です。
英検やTOEICなどの語学試験の級やスコアを使ってはいけません。それはあなた以外の誰かが作った判断基準に当てはめた数値なので、自分で自分の英語力を認識できているとは言えないからです。
まずは、自分なりに自分の英語力を分析することから始めましょう。おすすめの手順はこの2ステップです。
①自分が目標とする英語力を「100点満点」とする
②今の自分の英語力は何点か、理由をつけて自分なりに数値化する
以前のコラムでも触れましたが、英語学習のニーズは人によって異なります。たとえ「日常会話ができるようになりたい」という同じ目標でも、AさんとBさんでは必要とする日常会話の内容が異なるように、達成したい英語力は人それぞれ。よって、「英検◯級」などの外部試験を物差しとして頼るのではなく、あくまで自分の尺度で「目標まであとこれくらい」と英語力を認識することから始めましょう。
点数の根拠となる事項も自分で考えてOKです。単語の量、発音、論理的な話の組み立てなど、自分が必要としている分野を考えましょう。
まずは自分が達成したい具体的な目標を立て、そこに到達するには何が必要なのかを考える。この確認作業が大切です。
●●●鍵となる「振り返り」の作業●●●
自分なりに英語力を分析できたら、次にやることは毎日の英語学習の振り返りの作業を徹底することです。Yoshiのオリジナル課題、「メタ認知ライティング」を毎日やっている方はこの作業に慣れているはずですね。
「振り返り」の作業とは、英語のアウトプットに対して自分の英語の出来を確認する作業のことを指します。具体的には、以下のような内容が確認できるとよいでしょう。
<英語のアウトプットに対する主な振り返り事項>
①自信のないスペルや文法がないか
②語彙を正確に使えているか
③表現のニュアンスの違いを把握した上で使っているか
など
<さらに掘り下げる振り返り事項>
①今回のアウトプットで良かったところはどこか
②今回のアウトプットで直したいところはどこか
③次回もアウトプットに向けて改善したいところはどこか
など
こうした振り返りの作業を毎日の英語学習に追加で行うことで、より自分の英語力を認識できるようになっていきます。このような自分の力を自分で認識することを「メタ認知」と呼びます。Yoshiの専門分野がまさにこの「メタ認知」で、英語学習に欠かせない能力の1つです。
ただし、この振り返りの作業は「正解のない問いに対して答えるトレーニング」に追加することで効果を発揮します。語学試験の過去問の多くは「正解のある問い」(何が正解かが決まっている)なので、過去問と振り返りを併用することは振り返りの作業そのものに慣れていない方には難しいでしょう。
また、英語学習法として「過去問をひたすら解く」という方は、あまりこの振り返りのトレーニングを積めていない場合が多いです。「過去問=正解のある問いに答えるトレーニング」なので、振り返りをしなくてもマルかバツかで自分の英語の出来がなんとなく確認できた気になってしまいやすいためです。
語学試験の過去問はほとんどが選択問題なので、わかっていなくても勘で当たることがあったり、正解した問題でもなぜ正解なのかを掘り下げずに点数ばかりに気がいってしまいがちです。
本当に重要なのは、なぜ間違っているか、正解するためには何が必要だったのか、そのためには何を勉強しないといけないのか、そうした分析のはずです。そのためには、そこまで掘り下げるための振り返りのトレーニングが必要です。
極端に言えば、英語の勉強をした後に、①何を勉強したか、②どれくらい勉強できたか、③さらに勉強すべきところはどこか、この3点がすぐに言えない人はメタ認知能力がまだ低い方です。振り返りのトレーニングが必要です。
●●●終わりに●●●
ここまで、自分の英語力を認識するためには振り返りの作業が重要、との内容でコラムをまとめました。いかがでしたか?あなたは自分の英語力を認識できていますか?
本コラムで「ネイティブの英語を目指すべきではない理由」シリーズは終了です。英語学習と言語学の奥深さを知っていただければ幸いです。Yoshiも書いていて楽しかったですね〜。
さて、過去問は振り返りのトレーニングに向いていない、というお話をしましたが、Yoshiのオリジナル課題「メタ認知ライティング」は英語のアウトプット(ライティング)と振り返りの作業を組み合わせたおすすめの勉強法です。
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それでは!
Yoshiのプロフィールや今まで書き溜めてきたコラム一覧はこちらから見ることができます。今日のコラムで英語学習関連のコラムを52本書いたことになりました〜!
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