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Cafetalk Tutor's Column

anegawa 講師のコラム

日本語の先生がレッスン中に一番悔しいこと、屈辱的なこと 何だと思いますか

2022年1月1日

生徒、学習者のみなさん


日本語の先生がレッスン中に一番悔しいこと、屈辱的なこと 何だと思いますか?


先生により、違いはあると思いますが、



私の場合、ひとつは生徒学習者の質問に答えられなかったときです



自分の知識が足らないために起こりますね。



先日は、とてもレベルの高い生徒から極めて説明しにくい、まぎらわしい質問を受け


ました。


説明しましたが、生徒が理解したかどうか自信がありませんでした。



今日の答え方で生徒は理解できただろうか?



わからないけど、わかったと言うこと、生徒の皆さん多くないですか。



でも、難しい質問をしてくれる生徒、質問をしてくれる生徒、有難いです。



生徒の皆さん、みなさんの質問、とても勉強になります。




きちんとわかりやすく答えるため、日々勉強です。



教科書、参考書、教科書の手引書、Uチューブなどで勉強です。



特にUチューブは、数が多く、多くの先生の教え方が参考になります。




生徒の皆さんも見ていますね。勉強になりますね。私もよく見ています。



外国人生徒の口コミが多いUチューブのレッスンは、特に勉強になります。





最近は、Uチューブで、録画したレッスン風景を見る事もできます


(先生だけが出ているE-ラーニング方式ではありません。)


これは、生徒がアップしていることが圧倒的に多いです。



ただ、このUチューブは正直、先生と生徒が話しているだけでほとんど参考にはなり


ません。



10回に1人くらい、いいレッスンをする先生はいますが、他は失礼ながらだめです


ね。



私は、失礼な言い方かもしれませんが、Uチューブで生徒に直接レッスンしている先


生を反面教師として今は、見ています。


(先生と生徒の授業風景だけです。先生だけの講義は省きます。誤解のないよう。)




先生と生徒のレッスンは、言語交換ではありませんから


話すだけではなく、間違いの指摘、修正、その理由説明、発音練習


などが必要です。





私は、自分がいい先生だとは思いませんし、



知識も、教える能力も、私より上手な先生がたくさんいると思います。



ただ、Uチューブでオンラインで生徒に直接教えている最近の日本語教師よりは、だ


いぶましだと、正直思います。







悔しいこと、屈辱的なことのもうひとつは、



教えても生徒が理解できなかったときです。



これは生徒ではなく、先生である私が未熟である為です。



教え方が下手なためです。




生徒のみなさんが、この先生教え方上手だなあ、うまいなあと思うときは



どういうときですか?



おもしろいレッスン、楽しい授業を受けたときですか?



それも必要です。でも、




上手な教え方とは、難しい日本語を、簡単に分かり易く説明すること



だと
私は思っています。



いくら楽しく、おもしろく先生が教えても



生徒が理解できなければ、身に付かなければ、意味がないわけです。




日本語は、曖昧でわかりにくい言語です。



先生が100%、上手に分かり易く日本語を教える、説明することは不可能です。



でも、少しでもその % を上げる努力が先生には必要です。




日本語教育能力試験合格、これは素晴らしいことです。



でもその内容の6割~7割は
実際のレッスンでは必要ありません。



(そう思っている日本語の先生が多いと言う意見もよく聞きます。)



420時間の講習を修了しても疑問が残る講義内容も多いです。



この講習は、日本語学校で教える先生を育てるための講習ですから。




この講習も60~70%は、実際の授業、レッスンでは不要です。



オンラインのレッスンとはだいぶ違うところも多いです。




ただ、逆に言うと残りの30~40%の内容は極めて大事ということで 



す。文法、文型、表現、発音などですね。



日本語教育能力試験も420時間の講習も日本語の知識は身に付きます。



ただ、外国人に日本語を教える教え方は、これだけではなかなか身に付きません。


(もちろん、知識がないよりあるほうがいいのは言うまでもありません)



ただ、一番大事なことは、教え方のレベルを上げる事です。



私は、いつもこれで悩んでいます。他の先生もそうだと思います。



生徒のみなさんは日本人ではなく、外国人です。どういう言い方をしたら早くわかっ  


てくれるか。よくわかってくれるか。




その為には実際に教える経験を多く積むことです。




勝負は、修了書、合格証をもらってからです。



マラソンで言えばスタートラインの、まだはるか手前です。



私は、去年の12月で、カフェトークに登録して1年が経ちました。



教えたレッスンは600以上です。時間は1000時間を超えています。



1レッスン55分だけですが、実際教える時間は一人当たり90分平均です。



一人でも多くの生徒に、少しでも長く教えようと思いました。



ボランティア教室でも教えました。今も教えています。




カフェトークでは、最初の頃は割引クーポンを出して生徒を集めました。



無料クーポンだと先生はお金になりません。



でも、レッスンの練習だと思えば、無料レッスンも有効な日本語の教え方のレベルア



ップの手段です。



しかも生徒は一人ひとり違います。



だから今も割引、無料レッスンのクーポンは出し続けています。



あまり出すと他の先生に迷惑が掛かりますから常識的に平均1~2枚です。







生徒のみなさん、自分の話す日本語を録音して、そして聞いてください



間違った日本語、発音の悪い日本語、失礼ながら多いと思いますよ。



それを直すために、私も、他の日本語の先生も努力しています。



どんどん日本語の先生に質問してください。聞いてください



「私の日本語正しいですか、きれいな日本語ですか、発音おかしくないですか、アク


セント正しいですか、どうしたらきれいに発音できますか」




その質問に、正しく分かり易く答えるために、私も勉強してします。他の先生そうで 


すよ。





正しい日本語を流暢に話せるように、日本人の日本語に近くな



るように頑張りましょう。








本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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