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Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

続々×5【閲覧注意】語学学習の不都合な真実:弾かないバイオリン、歌わない歌のレッスン!?

2022年4月10日

楽譜の読み方と歌詞をレッスンで習い、ペンとノートで黙々と楽譜と睨めっこ、歌詞も黙々と覚える。
これで歌が上手くなると思いますか?

どうも!ペラペラ応援団団長のAri T.です!
本気で話せるようになりたい方だけに向けた過激な発言が続く「語学学習の不都合な真実」シリーズ第7弾。
「勉強していることが楽しいからいいの♪」という方、私はそれを尊重します!
この先のお話は、あなたには無関係なことなのでスルーしてね♪♪

ちょっと考えてみて欲しいんです。
いや、真面目な話、本当に一度よ〜く考えてみて欲しいんですよ。

歌っていうのは声を出して、それで音程を取って、メロディーに合わせて、テンポを合わせて、それで初めて「歌う」ということができるものですよね?
「カラオケで上手に歌えるようになりたい!」だろうが、
「オペラの歌曲、上達したい!」だろうが、
求められるものは違うとはいえ、
声を出して初めて成立するものです。
だから章節ごとに声の出し方や音程やテンポや何かを練習して、
修正して、そして少しずつ章節を繋げていきますよね?
とにかく歌うことで練習するかと思います。

バイオリンを習う時、まず4本の開放弦の音を学びます。
それからどこをどう指で押さえるとどの音が出るか学びます。
同時に弓を当てる角度や動かし方を学びます。
どこに指を置いて
どのくらいの角度で弓を当てて
どのくらいの力加減で
どのくらいのスピードで弓を引くと、そして上げると、
どんな音が出るのかを体で覚えるためにひたすら音を出して練習します。
これをやらないと初心者は「弾く」ことができるようになりません
新しい楽譜をもらう度にこんな練習を繰り返します。
何度も何度も、何度も何度も実際に弾いて練習します。
繰り返し音を出して練習します。
それで体が覚えるんです。
つまり、弦を押さえる指と弓の動きがピタッと合う。
しっかり音程が取れる。
こうして初めて、考えなくて体が動く、弾けるようになるのです。
いちいち考えずに自然と指と腕が流れるように動き音楽を奏でられるようにするため、
とにかく音を出して練習します。

当たり前じゃ〜ん!
と思いますか?
私もそう思います。

で、ですよ?
言葉も「音」を介して伝えるものですよね?
音楽同様、「音」がなければ伝わらないものです(「ペラペラ」前提なので)
みなさんもね、歌や楽器なら「音を学ぶ、音を出す、音を聞く」という学習、練習、自習が必要だと考えていると思うんですよ。
きっと。

なのに、なんで語学ではやらないんでしょうか?????
音を学んで、音を出してみて、間違っていたら直してもらって、それを何度も何度も自習する、、、、
同じく「音」を伝える歌や楽器なら当たり前のことを、
どうして外国語の学習ではやらないのでしょうか????

昔も今もずーっと不思議で仕方ないんです。
なんで?

なんでなの?

歌詞を間違え、音程が外れ、テンポも合わない歌も愛嬌があって悪いわけじゃないと思います。
友人なら何も言わずに聞いてくれるでしょう。
音程が外れて弓の使い方が下手でギコギコとバイオリンで奏でられる音、子供なら可愛いですね。
愛を持って聞いてくれる人もいるでしょう。

ご本人がそのままで良いと思うなら、それで良いのです。
別に誰にも迷惑をかけているわけでもありません。
ただ、あなたがもしも
考えないと話せない
通じない
聞こえない
話すのが苦手
とお感じで、かつ「なんとかしたい!」とお考えなら、
十中八九、理由はここにある事を、まずは知ってほしいと思います。

という、今日はそんなお話でした。


本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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