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Cafetalk Tutor's Column

Yoshi Sensei 講師のコラム

焦るな、どっしり構えろ

2022年5月17日



お疲れ様です、Yoshiです。


そろそろ英検の試験日が近づいてきた、という方も多いのではないでしょうか。


英検を直前に控え、多くの生徒さんから似たような質問を寄せられるようになったので、こちらでまとめてお答えします。英検をこれから受ける!という方はぜひ参考にしてください。


Q:過去問をたくさん解いても点数が上がりません。どうしたらいいですか?

A:過去問ではそもそも点数は上がりません。


過去問を何度も何度も解く人、とても多いです。しかし、過去問を解いても点数は上がりません。なぜなら、過去問やテストはあくまで実力を数字で出してくれるものさしにすぎないからです。過去問を解く作業は、自分の実力に物差しを当てて測る作業です。

そして、
今の自分の実力に何度もものさしを当てても、長さ(スコア)は変わりません。


過去問をとりあえずたくさん解く!!!という人は、根性論で英語を勉強しています。


そうではなく、どこをどう間違えたのか?なぜ間違えたのか?知らない単語はなんだったのか?こうした過去問を解くことで炙り出される弱点を徹底的に潰していくことが最も効率的です。スコアを上げるために過去問を解くのはやめてください。


Q:単語が覚えられません。

A:頻度と英作文(添削つき)を重視してください。


同じ単語を何度も繰り返し学習することと、英単語を使って英作文をすることの2点を抑えることが重要です。


長期記憶も観点から、単語教材は何周もすること(または何周もするように学習方法やレッスンを工夫すること)が必須です。1周ではほとんど覚えられないでしょう。


英単語を使って英作文をすることをお勧めする理由は、実際にアウトプットしてみることで正しいコロケーションや文法で使えているかを確認できるため、そして実際に使うことでより定着させるためです。これは添削がないと意味が半減しますので、単語学習の一環で英作文を取り入れる場合は添削を受けましょう。


例えば、覚える単語が動詞なのか形容詞なのかを正しくわかっているかは重要ですよね。それを知らなければ英検ライティングでは正しく使うことはできませんし、選択問題を解くスピードもガクッと落ちてしまいます。単語が正しく覚えられるようなアプローチを取ることが必須です。


Yoshiのレッスンでは、これらをもれなくカバーした単語強化レッスンを行っています。英検や単語学習にケリをつけたい人にはおすすめですよ。



Q:長文が苦手です。どうしたらいいですか?

A:英検の長文よりも長いパッセージを読んでください。


英検直前に長文対策はできません。


普段から多読や英字新聞の読了を取り入れて、英検に出題されるようなパッセージよりも長いものを読む習慣をつけてください。


これをおすすめする理由は、英文に読むことになれていない人ほど、長文を読むスピードは読むにつれてどんどん落ちていくからです。2017年の研究論文(How do fluent and poor readers endurance differ in reading?)で明らかになっています。これを読むスタミナと呼んでいます。


読むスピードが落ちれば問題が解けないのは当たり前ですね。


問題文で問われていることをすぐ探すことや、スキミングやスキャニングなど、こうした技術はいわば小手先の技術です。どっしりしたリーディングのスタミナがあれば、こんな小手先の技術は入りません。普段からガンガン英文を読みましょう。


もちろん単語や英語表現の学習も必須ですが、これはできていることが前提ということで。



Q:受験料が高いです。

A:僕もそう思います。



以上QA集でした。参考になれば幸いです。


どんな英語学習の悩みでも、「それができない理由を深掘りして改善していく」以外に道はありません。勉強時間を重ねることも大切ですが、英語学習は「現状分析⇨原因究明⇨解決」が根本にあります。やみくもに勉強するのはお勧めしません。

 

英検学習、必要なことだけをコツコツ積み上げていきましょう。


本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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