力不足ではありますが。あくまでも中高教諭の立場から、
「数学史」の講座を開講することにしました。
「数学史」という言葉は、最近では、あまり、教養科目や講座概要の中に見られなくなってきたように思います。
けれども、大学と社会をつなぐプラットフォームとして、それなりに一定の成果をあげていたものなのではないかと思う今日この頃です。
私が「数学史」という分野の本を手に取るようになったのは、教員になってからでした。
学校の教室でも、塾の教室でも年に何回か「こんなもの勉強して何になるの」という問いにさらされることがありました。
これは、当然といえば当然の問いだと思います。いったいぜんたい、教室で何の授業が始まってしまったのか??
授業のカリキュラムにしばられて、十分伝えることはできなかったと思いますが、それでも、「自分の中にはしっかりと答えを持っておこう」ということを常に考えていました。
数学は、けして、「目的のない」ブラックボックスではありません。
難しいことは専門家に任せておくにしても、そのブラックボックスはなぜそこに存在するのか??もう少し広く世の中の人に興味をもってもらえたら。。
数学史の教科書が、この先も加筆されていけば面白いなあと思います。
近代の日本の数学業界は、どんな仕事に携わっているのでしょうか。
数学史の教科書に、近代史を書き足すとしたら、何を書き足せばよいでしょうか・・。
研究の中身がブラックボックスでも、誰がどこで何をしているのかという視点やアンテナが育てば、ビジネスチャンスも広がるかもしれません。
と、そこは未来ある方々にお任せして、、
この講座では、中学校~大学教養科目に名前があがる「数学者」と呼ばれた人たちの生きた時代と生い立ちに触れながら、そこにどのような願いと意図があり、また、彼らや彼らに携わる人々がその願いをかなえることができたのか否か??今日にどのような課題が残されたのか??という話題を少しでもお伝えできたら嬉しいです。
数学史に限らず、歴史を振り返ると、それはいつも脈々と続いていて完結しておらず、今もまだ私たちがその渦の中にいることを感じさせられることがあります。
中学校卒業程度の学力の方から受講可能です。高校進学をひかえた中学生の方に、進路に迷う高校生の気分転換に、もう一度高校の授業を別の視点から振り返りたい大学生の方に、「あれがなんだったのか?」と、ふと気になった社会人の方に、。。
体験授業やお問い合わせの際に、レベルに合わせて講座内容をご提案させていただきます。
回應 (0)