まだ物理基礎をあきらめないで! その4 落下運動でよく使われる表現
物理基礎があまり得意でないみなさん、こんにちは。
前回は等加速度直線運動の3公式を書きました。
今回から落下運動の解説に入ります。
今回も公式を覚える前に落下運動でよく使われる表現を解説します。
問題がどういう状況を示しているかがわからないと、
公式の暗記だけになってしまうので公式の前に確認しましょう。
「自由落下を始めた小球の1.0s後の速さは何m/sか。
ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする」
という問題があります。
自由落下の公式を暗記して代入しても答えは出ますが、
それだと応用問題が解けなくなります。
自由落下というのは、ボールを下向きに持ってパッと手を離すのをイメージするとわかりやすいです。
初速が0、加速度は重力加速度g、変位はy方向なのでyを使います。
x方向、y方向はxy座標の横軸と縦軸のようなものです。
縦方向なので文字yを使います。
問題を見ると、
自由落下を始めた →初速が0m/s
1.0s後 →時間が1.0s
重力加速度の大きさを9.8m/s2 →加速度がgで9.8m/s2
ということがわかりますね。
では、次に文字式で表してみましょう。
自由落下を始めた →初速が0m/s →v0=0
1.0s後 →時間が1.0s →t=1.0
重力加速度の大きさを9.8m/s2 →加速度がgで9.8m/s2 →g=9.8
ここまでが問題からわかることになります。
問題で聞かれているのは速さなのでvがわかれば良いですね?
物理は日常生活とは少し違う表現をします。
問題文は解く鍵なので数値以外にも表現に注意するようにしましょう。
「この表現が出たら文字式はこれだ」とすぐに書けるようになると良いです。
次回は落下運動の公式を解説する予定です。お楽しみに。