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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Toria 's Column

相棒の死【ウチのにゃんこ②】

Weekly Topic: Do you have any pets? If so please do share the cuteness with us all :)

Aug 6, 2022

一昨日、私のカナダ生活を支える愛猫・相棒のナナが亡くなった。
享年18歳と10か月。
そのうち、私と暮らしたのは15年。

人間の話す言葉は、日本語でも英語でも
きっと世界中の言語をわかっていそうで
冷静で、とても賢い猫だった。

この5年程は、加齢とともに腎臓に疾患を抱え
徘徊や夜泣きを繰り返した。
しかし、ワンパクなキジトラ猫・寅次郎を家に迎え入れてから
「ボケていられぬ!('◇')ゞ」と思ったのか
徘徊と夜泣きが止み
ゴハンを競って食べるほど、元気を取り戻した。

…が、今年もカナダ東部の暑さは厳しく
「夏を超えられるかな~」と心配を繰り返す日々。

一昨日も、この夏一番の暑さがやって来た。

それでも、朝からモリモリご飯を食べ
昼にはミルクも飲み
夕方には、大好きなちょっと高級な猫用スープをおかわりしてまで食べた。
寅次郎の分まで、横取りして食べた!

そろそろ、寝ようかなと思った頃
ナナの様子がおかしくなった。
すこし、苦しそうだ。

私は、ナナの横で…
フローリングの床に添い寝をして、今夜は過ごそうと決めた。

ふと、口から出た言葉は
「ナナちゃん、Halifaxで二人で暮らしていたころが楽しかったねー。
ナナちゃん、ありがとう」

「でも、もう一度、元気になってほしいよ」

それまで、横たわっていたナナは振り絞るように何度か鳴くと
立ち上がろうとした。
まるで、自らを奮い立たせるように
もう、立ち上がれぬ足で
何度か立とうとした。

そして、力尽きて横になると
あっ!という間に
ふーっ!と消えるように、胸の動きが止まった。

あー…逝ってしまった。
風のように逝ってしまった。

もちろん
悲しくて寂しいのに
力強く、潔く
生きて、死んでいった愛猫ナナが
私は誇らしかった。

だから、歓喜の心で

彼女を送りたいと思った。



猫に…ナナの姿に
生きること
生き抜いて…そして死がある事を教えられた。

ナナの生老病死に向き合った日々
私がナナの生命(いのち)に向き合った日々
これは、財(たから)。


ナナちゃん、今までありがとう。
いつか、また会えるね! 絶対、会おうね。

来世では出来れば、二人とも 
人間で…!

あ! 女子会しようね♪ 

森山直太朗「生きとし生ける物へ」(2004)

*関連コラムを読む~ 猫にも心【ウチのにゃんこ①】

TORIA (o ̄∇ ̄)/

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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