高校や塾で冊子になることもある合格体験記。
これにはかなりの校閲があることを知っているだろうか？
高校の合格体験記が特に酷かったので今回はそれを暴露したい。

市のトップ高校は自称進学校である。
一年に一人東大に入るか入らないかのレベル。
高校の偏差値は70。
周辺市町村からも進学があり、下宿しながら通っている生徒もいた。

そこまではまだ良い。
問題は、先生も生徒もプライドだけ無駄に高かったことだ。
深海魚コラムに書いたが、
底辺層でも他の高校を馬鹿にしている。
模試で圧倒的な差が開いていてもだ。

先生も塾に負けたくないのか、
「高校の勉強についていけば東大入れる」
なんて言ってる。
合格体験記でもそのようなことばかり書かれている。

これは嘘。誇大広告も甚だしい。
そんなに質の良い授業を受けていたら東大合格者二桁は行くでしょ。
生徒が真面目に勉強していないというのか？
生徒のせい？ふざけてるのか？

ある生徒は校閲前と校閲後の合格体験記の文章を塾に見せてくれた。
それを読むともうメチャクチャ。
鉄緑会の指導を受けたこと、塾に缶詰したことがことごとく消されている。
全部高校で講習を頑張った、高校の先生に教えてもらったことになっている。

高校も評判というものがあるから事情はわかるけど、
そんなものを冊子にして生徒に配ったら、
生徒も保護者も騙されるだろ！

毒にしかならない無駄な冊子を作っても何も生徒にメリットがない。
いっそのこと卒業生だけで「不合格体験記」や「挫折体験記」を書いて
LINEでみんなに読んでもらったほうが遥かに良いと思う。
「私は勉強しなかったから不合格でした」
ではなく、
「共通テストで緊張しすぎて得意科目が得点できなかった」
など具体的に書かれているとより参考になるだろう。

全ての高校を批判する気はないが、
自称進学校は生徒のことをもっと真剣に考えて欲しい。
4年間大学で勉強するんだ。
そして進路も決めるんだ。

もちろん、生徒や保護者も積極的に情報は集めるべきだし、
オープンキャンパスにはWEBでも実際にでも見るべき。
でも、学校側も情報は持っているはずなので、
それを上手く活用できるよう提示することは必要だ。