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Cafetalk Tutor's Column

nagaiki 講師のコラム

養生訓について(45)

2022年9月16日

こんにちは、nagaikiです。

養生訓(原文)
華陀(かだ)が言(げん)に、「人の身は労動すべし。労動すれば穀気(こくき)きえて、血脈流通(りゅうつう)す」といへり。
およそ人の身、慾をすくなくし、時々身をうごかし、手足をはたらかし、歩行して久しく一所(ひとところ)に安坐せざれば、血気(けっき)めぐりて滞らず。
養生の要務(ようむ)なり。
日々かくのごとくすべし。呂氏春秋曰(ろししゅんじゅういわく)、「流水腐らず、戸枢(こすう)螻(むしば)まざるは、動けば也。形気(かたぎ)もまた然(しか)り」。
いふ意(こころ)は、流水はくさらず、たまり水はくさる。から戸(と)のぢくの下の枢(くるま)は虫くはず。
此二(このふたつ)のものはつねにうごくゆへ、わざはひなし。
人の身も亦かくのごとし。一所(ひとところ)に久しく安坐してうごかざれば、飲食とゞこほり、気血(けっき)めぐらずして病を生ず。
食後にふすと、昼臥(ふ)すと、尤(もっとも)禁ずべし。
夜も飲食の消化せざる内に早くふせば、気をふさぎ病を生ず。是養生の道におゐて尤(もっとも)いむべし。

意訳

昔の人は、運動すれば血行が良くなり、健康に良いと言っています。いつも、動かしているものは悪くなりません。人も同じです。食後は運動しましょう。
「流水不腐、戸枢不螻」常に流れている水は腐らず、常に開閉している戸は虫に食われることがないと昔の人も言っています。

気づき

欲を少なくして、無理のない程度に身体を動かし、長く同じ姿勢にならないようにして、時々、歩けば、血行が良くなる。

養生の極意が述べられている所ですね。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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