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Cafetalk Tutor's Column

Chef Suzuki 講師のコラム

負けないぞ~・・・

2022年11月10日

こんにちは。
今日も、昨日も、おとといも、その前も、その前の前も・・・
映画マーベリック・TOP GUNを観ているシェフ・スズキです。
既に60回は観ていると思います。

昔の根性映画を観ているような・・・

1974年・・・カナダ・オタワへ
料理の先輩と二人で”弥次喜多”道中
羽田空港からバンクーバー経由でトロントに着き・・・ここから乗り換えてオタワへ向かう

初めての飛行機は・・・揺れる度に、心臓ドキドキ状態
怖くて、恐ろしくて、食事が喉を通らない!
酒を飲んで不安を流し込む

バンクーバー到着
飛行機の乗り換えなのだが
英語が解らね~
誰に話して良いかも判らね~
俺たちの荷物は何処だ~
飲みすぎてフラフラだ~
そんなこんなで・・・・何とか出発ゲートへ到着し
トロントへGO!
トロントでは飛行機に乗り遅れで・・・オタワに着いたのは真夜中

オタワでの仕事は”鉄板焼きシェフ”。
今もあると思うが”Japanese Village”レストラン
紅花鉄板焼きと同じスタイルだ
当時の為替は1カナダドル=300日本円だったと思う
日本での月給は43,000円
この店の月給は$1,000ドル(30万円)
そして・・・チップが有る
単純計算で月45万円ほどの収入となる

この店・・・
マネージャーとドリンクサービス・スタッフ以外は全て日本人
料理人は東京、大阪から夢を求めて来た人達
ホテル出身者が多かった
オイラは一番若くて下っ端見習い

この当時のオタワは・・・
日本大使館が有るのに日本人は少ない
中国人も日本人も・・・見下されていた時代だ
洗い場の高校生アルバイトにも見下されていたのだ!

この店の賄いは料理人が交代で作る
食事は4時~6時まで
牛肉のローストビーフ
ニジマスのムニエル
海老てんぷら
トンカツ
ミートローフ
グラタン
ラザニア・・・・など料理人が競って自分の料理を作った
美味い・・・本当にうまかった
休みのスタッフも賄いを食べに店に来た
そんな中で・・・アルバイトにも料理人にも見下されていたオイラ
”負けないぞ~・・・負けるもんか!”
人生、一度負けたら立ち上がる事は難しい!

自腹で賄いの食材を買い、休みの日にも朝から調理場にきて料理を作る
そんな休日が・・・何度もあった

この店・・・和風鉄板焼きなのに・・
メニューにはフランス料理風が乗っていた
ニジマスのムニエル
コンソメスープ(本格派コンソメはオタワでもこの店だけだった)
若鳥のロール焼き”バロンティーヌ”などなど・・・

肉は塊肉を自分たちで解体した(こんな店、日本でも少ない)
見習いには勉強になる店だ。

1年後に・・・・フランス料理店へ移る
給料は・・・45万円から10万円に・・・負けるもんか!

CREPE ・・・・クレープ
日本や台湾ではデザートとしての認識が有る
パンケーキの一種で
フランス・ブルターニュ生まれ
元々は・・・”GALATTE・ガレット”の変形パンケーキ
ガレットもブルターニュ生まれのそば粉クレープ

料理クレープやガレットの場合は
リンゴで作られる”シードル”スパークリング酒を飲みます

日本では1930頃に
帝国ホテルのデザートメニューに・・・
台湾では”可麗餅”と書きます
香港では”鶏蛋仔”ですね

クレープは小麦+牛乳+卵で作ります
デザートクレープには砂糖を加えますので焼き焦げが出来ます

今日はクレープのサラダですので・・・
砂糖なしです
テフロンのフライパンで簡単に作れますから。

中身にはニンニク+玉ねぎ+トマト+パセリ+豆+パプリカなどを細かく切った野菜に
オリーブオイル2:ワインビネガー1の割合のドレッシングを混ぜ合わせ1日漬け込みます。
好みで・・・香草(オレガノ、タラゴン、バジル)などを加えても良いと思います

料理は人生の宝!
人間に与えられた神からの贈り物!

シェフ・スズキ

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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