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Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

イタリア語通訳のお仕事⑤:展示会通訳にも2種類あるのよ

2022年12月1日

どうも! プロのイタリア語通訳のARI T.です!

イタリア語通訳の入り口、初心者の登竜門、それが展示会通訳。
でね、これにも大きく分けて2種類あります。
「種類」といっていいのかわからないけど、2つの区分があります。

GeneraleFissa

Generaleというのは廊下に立って、
基本的に近場の数社を担当する通訳。
Fissaは、特定のブースを担当する通訳。
最初に経験するのはGeneraleの方です。

イタリア語学習者さん以外の方のために説明しますと、
generale=ジェネラル、一般的な
fissa=固定された(という意味の形容詞の女性形)
です。
特定のブースを担当せず、持ち場近隣の出展者が必要になった時に呼ばれるのがgeneraleで、
特定の1つのブースのみを担当するのがfissaです。
Fissaと女性系なのは、通訳者は圧倒的に女性が多数だからです。
たまぁ〜〜に男性もいますけど、レアです。

展示会通訳は展示会のテーマによってはめちゃくちゃ暇で、
今日、二言三言しかイタリア語を話さなかった、、、みたいなこともありますw
ほんとにw
何度も時計を見ては、
あ〜、まだあれから10分しか経ってない(涙
と終業時間の遅い訪れを嘆くこともしばしば。
何もせずにただ立っているのって本当に辛い!
一方で、テーマによっては忙しくてあっという間に1日が終わる。
それがGenerale通訳の実態です。

でね、前回お話したように展示会通訳者っていうのは玉石混合なわけですよ。
だからね、あいつは出来る奴だと認識されると引っ張りだこになる。
一社の商談が終わってブースを出ると、待ち構えていた他のブースに拉致られる、、、
まあ、1日があっという間に終わるから忙しい方が良いのですが、
不公平さを感じなくもない。
まあね、展示会通訳っていうのはまだまだ修行の身ですから文句を言ったらバチがあたるので仕方ありません。


こうした展示会というのは出展者の顔ぶれも毎回同じです。
で、イタリア人というのは全体的に「自分は得したい」人たちなので、
出来る奴を自分のブースの近くに置きたいわけです。
でもこちらの持ち場はエージェントによって予め指定されている。
そうするとですね、通訳者の争奪戦や配置換え交渉をするわけですよ、初日の朝イチに、出展者が。
一方で通訳者も「私ったら望まれちゃって〜♪ご期待に応えたいわぁ〜」と、
なぜか得意顔で自ら貿易振興会に交渉に行く人もいます。
「◯◯社がどうしても近くにきて、っていうんです」ってw
まあ、両者がハッピーならいいと思います。

私?
もちろん「決められていることだから、私にはどうしようもないんで」と突き放す派でしたw
「交渉するならあなたが直接貿易振興会の人にお願いします」、と自分では動かない。
はい、初心者の頃からこんな感じww
だってさぁ〜、あの人たちのそんなのにいちいち付き合ってられないもん!w
もちろん出展社たちからは「あいつは愛想がない」という烙印をおされてましたよ、はい。
なんでそれがわかったかと言うと、、、

つ・づ・く


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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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