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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 講師のコラム

クリスマスプリンとの戦い

2022年12月30日

クリスマスにとっておきのネタがあることを忘れていた。
あれは忘れもしない大学何年目かのクリスマス。
私は仙台の親友の寮に泊めてもらっていた。
 
私と親友はバカをやることが好きだ。
バカなことをやって騒ぐと高校時代を思い出す。
講演会の前にゲーセンで音ゲーのスコア競ったとか、
卒業式の後に二人でケーキ屋に行ったとか。
私と親友は周りの目というのを全く気にしなかった。
 
「今年もそろそろ終わりだな」
なんて言ってしんみりするのかと思いきや、
「な、クリスマスに何かやらないか?」
と悪ノリしてくる親友。
「良いね!何しようか?」
とニヤリと笑う私。
そこからいろんな案が浮かんだ。
 
①定禅寺通を二人で全力ダッシュ
②深夜耐久ボウリング
③翌日に売れ残りケーキハンティング
④バケツプリンを作る
 
②と③と④を実行した。
①をやってみたかったのだが何故か却下されてしまった。
 
②深夜耐久ボウリング
投げ放題だったので何ゲームできるか挑戦した。
3ゲームで腕が筋肉痛になり、スコアがボロボロになった。
親友もそのあたりで腕が限界に達したらしく、
僅か3ゲームでリタイア。情けない。
 
③売れ残りケーキハンティング
翌日は安くなっているに違いないと踏んでいたが、
現実はケーキほど甘くなかった。
クリスマスケーキは全て捌けたのか、通常メニューしか置いていない。
何件か回っても状況は同じだった。ショック。
 
④バケツプリン
当時はネットでバケツプリンが流行っていて、
親友はずっと挑戦したかったらしい。
私はあまり乗り気ではなかったが、クリスマス空振りは嫌だったので、
記念に挑戦することにした。
二人でネットのレシピを見ながら材料を揃えて作った。
悲しいことに友達の寮にはキレイなバケツがなかった。
新品の洗面器を買って綺麗に洗い容器にした。
 
作ること何時間、待つこと一晩。
遂にカロリーモンスター、バケツプリンが完成した。
「うまそう!」という感想よりも
「これを食うのか」という絶望感が私を支配した。
親友は念願叶ってご機嫌である。
「「いただきます」」
こうして一足遅いクリスマスはやってきた。
そして長く厳しい戦いが始まったのである。
 
しかし、私の戦いは短かった。
年末に実家に帰ることになっていたので、
プリン完成の翌日には親友の寮を出発したのだ。
カラメルソースがなかったからか、そんなに大量には食べることが出来なかった。
 
残された大量のプリンと親友との戦いは壮絶を極めたらしい。
後日、親友はお尻が痛かったと言っていた。
 
プリン、敵に回したくない奴だ!

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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