【中学受験国語】文章をスラスラ読める速読練習法

AZUKI

 
中学受験:国語読解力アップ勉強法

中学受験において、国語は多くの受験生が悩む科目の一つです。特に長文読解では、時間内に文章をしっかり読み切り、設問に答えるスピードが重要です。しかし、「文章を読むのが遅い」「内容を理解するのに時間がかかる」と悩む受験生は少なくありません。そこで今回は、文章をスラスラ読める速読練習法をご紹介します。速読力を身につけることで、文章を素早く理解し、時間に余裕を持って設問に取り組むことが可能になります。


1. 速読力が求められる理由

中学受験国語の試験では、以下のような課題に直面します。

  • 長文の文章量が多い
    試験問題には、小説や随筆、論説文といった長い文章が含まれ、全てを読み切るのが難しい場合があります。
  • 時間配分の難しさ
    長文をじっくり読みすぎると、設問に答える時間が足りなくなることもあります。
  • 深い内容理解が必要
    表面的な読み方ではなく、登場人物の心情や筆者の主張を読み解く力が求められます。

速読はただ「速く読む」だけではなく、内容をしっかり理解しながら読む技術を指します。これを鍛えることで、試験での得点力を大きく伸ばすことができます。


2. 速読練習のポイント

速読を身につけるには、次の3つのポイントを意識することが重要です。

① 目で追うスピードを上げる

文章を読む際に、「声に出す」「頭の中で音読する」クセがある人は少なくありません。この習慣をなくし、目だけで文字を追う練習をしましょう。

② 内容をブロックで把握する

一文一文を丁寧に理解しようとすると、全体像をつかむのに時間がかかります。文章を段落ごとに分けて、その段落の要点を把握する練習が必要です。

③ 問題を意識して読む

試験の文章を読む際は、「どんな問いが出るのか」を意識しながら読むと、重要な箇所に自然と目が行きます。


3. 速読力を鍛える練習方法

速読力を高めるためには、日々の練習が不可欠です。ここでは、具体的な練習方法をステップごとにご紹介します。


ステップ1:スキミング(ざっと読む)練習

目的:文章全体の概要を素早く把握する練習
スキミングとは、文章全体をざっと読み流し、概要を把握する方法です。この練習により、重要な箇所を素早く見つける力が鍛えられます。

やり方:

  1. 過去問や模試の長文を用意する。
  2. 2~3分で全体をざっと読む。
  3. 読んだ後、内容の要点を簡単にメモする(例:「何について書かれているか」「筆者が伝えたいこと」など)。

ステップ2:チャンクリーディング(塊読み)練習

目的:複数の単語やフレーズをまとめて理解する力を鍛える
一語ずつ読むのではなく、意味のある単位で塊として読む練習をします。

やり方:

  1. 短めの文章を用意する(例:100~200文字程度)。
  2. 一文を意味ごとに区切り、区切りごとに内容を把握する。
    • 例:
      • 「この夏休み、僕は初めて山登りに挑戦しました。」
        →「この夏休み / 僕は初めて / 山登りに挑戦しました」
  3. 慣れてきたら、区切りを意識せず、文章全体を自然に読み進める。

ステップ3:音読でリズムを身につける

目的:文章の流れをつかみ、リズミカルに読む練習
速読に役立つ基礎力を養うためには音読も効果的です。音読を繰り返すことで、文章のリズムや文構造が体に染み込みます。

やり方:

  1. 音読する文章を選ぶ(短いものから始める)。
  2. 時間を測りながら、スピードを上げて読む練習をする。
  3. 文章の意味を理解しながら、スムーズに読めるようになるまで繰り返す。

ステップ4:過去問を使った速読練習

目的:実践的な速読力を鍛える
入試に出題される形式の文章で速読練習を行い、実戦力を養います。

やり方:

  1. 過去問や模試問題を1つ選ぶ。
  2. 制限時間を設けて文章を読み、その後設問に答える。
  3. 解き終わったら、解説を見ながらどの部分を重点的に読むべきだったかを確認する。

ステップ5:語彙力を強化する

目的:初見の文章でもスムーズに理解できるようにする
速読には、語彙力の強化も欠かせません。知らない単語が多いと、文章全体の意味を理解するのに時間がかかってしまいます。

やり方:

  1. 入試頻出の語句や表現をまとめた参考書を使って、日々覚える。
  2. 覚えた語彙を文章中で使われている例とともに復習する。
  3. 知らない単語が出てきたら、必ず意味を確認し、ノートにメモする。

4. 練習を継続するためのポイント

速読力は一朝一夕では身につきません。以下の方法で日々の練習を効率化しましょう。

① 毎日少しずつ練習する

速読は継続が鍵です。1日10分でも良いので、日々の学習に取り入れましょう。

② 学習記録をつける

今日読んだ文章の量やスピードを記録することで、成長を実感できます。

③ 親子で協力する

保護者の方が子どもと一緒に読解の練習をすることで、モチベーションを維持できます。


5. 速読力向上の効果

速読力を鍛えることで、以下のような効果が期待できます。

  • 試験中に文章を読み終わるスピードが上がり、時間に余裕が生まれる
  • 設問の答えを見つけやすくなり、正答率が向上する
  • 他の教科(算数や理科)でも文章題を素早く理解できる

6. まとめ

速読力は中学受験の国語において大きな武器になります。ただ速く読むだけではなく、正確に理解しながら速く読む力を身につけることが重要です。本記事で紹介した練習法を取り入れ、日々の学習に活用してください。

速読力を高めることで、国語が得意科目になり、受験全体においても自信を持って挑めるようになります!

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