カウンセリングを生活の一部に、カウンセラーayakoです。
みなさん、いかがお過ごしですか?
今日は「最近読んだおすすめの本」の話です。
耳から本の内容を聞くサブスクリプションの「オーディブル」がありますが、
このオーディブルで聞いた本を今日は紹介します。
タイトルは 『告白』 。
湊かなえさんの本になります。
これは映画化もされていて、主演は松たか子さんですね。
私はまだ映画の方は見ておらず、本だけを耳から聞きました。
この本は、何とも言いようがない、ゾクゾクとするような話でした。
読み終えた後もスッキリするというよりは、
ひんやりとした怖さが少し残るような感覚になります。
簡単にあらすじをお伝えすると、
主人公は女性教師。
映画では松たか子さんが演じています。
この教師は、自分の娘を勤めている学校の校内で亡くしてしまいます。
プールでの事故だったのですが、当然大きなショックを受けます。
そして、学校の終業式の日、
自分が担任をしている生徒たちに向けて、衝撃的な「告白」をします。
「私の娘は、あなたたちのクラスの生徒に殺されました。」
娘さんはプールで溺れて亡くなりました。
事故死と思われていましたが、
実はそのクラスにいる 二人の生徒 による、計画的な殺人だったのです。
しかし、この女性教師は、
直接その二人に復讐するのではなく、
じわじわと制裁を加えていく のです。
この本、子どもが亡くなるというだけでも胸が締めつけられるのですが、
登場人物一人ひとりを見ていくと、
「人間って、いろいろな感情を抱えて生きているんだな」と感じさせられます。
ほとんどの人は、やっぱり 自分中心に生きている 。
そして、相手への思いやりがなくなると、
人はここまで冷たくなれるのか…… ということに気づかされます。
この本は、 「自分軸」と「他人軸」 を考えさせられる物語でもあります。
どちらを軸にするかは、人それぞれですが、
自分を中心にものを見ると、
他人に対して心が欠けた対応をしてしまうこともありますよね。
ただ、人との関わりを考えると、
やっぱり 思いやりは必要 なのだと感じました。
特に 高校生の犯人となる二人 の生活の様子を見ていると、
「この子たちがこう考えるのは、やっぱり周りの大人の影響なんだな」と思いました。
親が厳しければ、子どもは心の中で我慢するものが増えたり、
何かを演じてしまったりする。
これは、物語の中だけではなく、現実でもよくあることですよね。
親が厳しすぎて、子どもが本音を言えなくなってしまう……
そんな 現代社会が抱える問題 にも気づかされる作品でした。
この本はフィクションですが、
全くの作り話というわけではなく、
現実に通じる部分もあるのではないかと思います。
心が温まる物語を求めている方には、正直おすすめできませんが、
「人間とは何か?」
「人の心の闇とは?」
と考えさせられるサスペンス系が好きな方には、ぜひ読んでほしい本です。
映画はまだ見ていないので、
もし見た方がいたら、感想をコメントで教えていただけると嬉しいです。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
Be You.
インスタグラムで毎日前向きになれる言葉を発信しています。☺︎
Instagram
ブログはこちらからもお聞きいただけます。
stand fm 心の休息ラジオ
Comments (0)