最近、子どもの言い間違いを紹介する本を読みました。
その本のタイトルは、「きょう、ゴリラをうえたよ」。
うーん…とっても気になる。
うーん…とっても気になる。
ということで読んでみました。
言い間違いといえば、私は5歳ぐらいのとき、老舗百貨店の「高島屋(たかしまや)」をずっと「たかましや」と言っていました。笑
ひらがなを書いたり読んだりするまでは、言葉を表記より先に音で覚えます。だから自分が言いやすい音や知っている言葉に引っ張られやすいんですね。
本では、とってもかわいらしい実例が80個紹介されています。どれも単なる言い間違いではありません。子どもながらに、これまで得た少ない情報の中から言葉や日本語のルールを推測していることが伝わってきます。文法は不規則動詞や例外が多くあるので、推測のほうが法則的には正しいときもあります。子どもが言語を身につける過程と、大人が第二言語を学ぶ過程で、同じような間違いをすることがあるようです。
中でも印象的だった例を一つ紹介します。
家でかくれんぼをしていた子が、パパを見つけられなくて、
「パパ、いらなかったよ」
とママに言いました。
パパ、かわいそう笑
本来であれば「パパ、いなかったよ」と言うべきところを動詞の活用を間違えてしまったために、全然違う意味になってしまいました。
「教室に先生がいる」のいる、と、「手続きには証明書がいる」のいる、は違う動詞で活用も異なります。
居る【V②】ーいます ーいない ーいて ーいなかった
要る【V①】ーいりますーいらないーいってーいらなかった
同じ「いる」なのに、こんなに違うなんて!!!
日本語学習者が間違えやすい動詞の活用ですが、実はネイティブの子どもでも同じ間違いをするのです。間違いを繰り返しながら、正しい文法を身につけていきます。
他にも②グループ動詞の「着る」と①グループ動詞の「切る」も間違えやすいですね。みなさんは、正しい活用が言えますか?
このコラムで何が言いたかったかというと、「間違いをおそれないで!」ということです。ネイティブだって間違えます。間違えても、そこから学べばいいんです!!!
Comments (0)