喪失感を癒すには

皆さん、こんにちわ。
Ericaです。

暖かさから一変、真冬に逆戻りしたり、まさに三寒四温ですね。
皆さん、お風邪など引いていませんか？

先日、久しぶりの友人とお話しました。

一年ほど前にお母様を亡くされたそう。
お母様との結びつきが強かったようで、今でも悲しいし、
時々涙が出てしまうそうです。

「早く立ち直らなきゃ」と思ってはいるんだけど、
まだまだつらいと言っていました。

大切な人を失うことは、とても悲しくてつらい出来事です。
人だけでなく、仕事とか居場所とか、大事にしていた物であっても同じかもしれません。

今まであったもの、それが身近で当たりまえのものであったほど
大きな喪失感を感じるでしょう。

喪失感が大きいと、心が不安定になったり、やる気が起きなかったり、
前向きな気持ちになれなかったりします。

この喪失感を癒して、また前を向いていくには
どうしたら良いのでしょうか？

それは、今の感情をただそのまま感じることです。

喪失感ーぽっかり穴が空いたような空虚な感じ、
悲しみ、寂しさ、時には怒りもあるでしょう。
それらを抑えようとせず、感じるままにただ感じていてください。

亡くなった人に対して、実はすごく怒っていることもあります。
人によっては、故人に怒るなんていけないことだ、と
怒りを抑え込んでしまっていることもよくあることです。

でも、喪失を癒すプロセスで怒りが出てくるのはごく当然のこと。
怒っているなら、その怒りは十分感じる必要があるのです。

この感情の対処は、私自身の2回の大きな喪失体験での学びもあります。

１回目の喪失は、２０歳で母親が亡くなった時。
心の準備が出来てない上にまた若かったのもあり、
とても大きな喪失感を抱えました。

子供の頃から「泣いちゃいけない」が信条だったので
お葬式でも一切泣きませんでした。
社会人になったばかりで仕事を覚えないといけないプレッシャーもあり、
感情は切り捨てようとして、ひたすら日々の生活に追われていました。

でも、感情って切り捨てられないんですよね。
感じないように抑えただけで、心の中にずっと保存されてるんです。
喪失感（おもに怒りや悲しみ）を押し込めたまま、３年間ほど薄暗いトンネルの中にいるようでした。

その後心理学に出会って、その時の感情を感じて解放することができました。
感情は自分に感じさせてあげないと、未消化のままずっと残ってしまうことが
体験をもって知ったのでした。

２回目の喪失は、前夫が亡くなったとき。
感情の対処法はすでに知っていたので、病気発覚後も亡くなったときも
感情をとにかく感じて放出する、思いっきり泣く、をやりました。

おかげで悲しみや寂しさ、不安はあるものの、抑えこんだ重さはなく
心の奥は平和で前を向いて進んでいる感覚がもてたのでした。

悲しくてつらい、涙が止まらない、というのは
喪失感を癒すプロセスを順調に進んでいること。

悲しいときは、無理に「もう大丈夫」と前を向かずに
その悲しみを思う存分、自分に感じさせてあげる。
涙が出るのは悲しみを洗い流しているということ。

早く元気に前を向くことが「良いこと」なのではなく
その人その人の癒していくプロセスがあります。
時間ではありません。

なかなか悲しみが止まらないということは
それだけ失った人・ものとのつながりが深かったということなのでしょう。
出会えたこと、関われたことに感謝ですね。

だから安心して、その気持ちを感じていていいんです。
もし身近な人がそのような状態の時、できるだけそっと見守ってあげてください。
いつか元気になれると信頼してあげてください。

ただ、あまりにもつらい、眠れない日や何も手につかない日が続いている
という方は、安心できる友達や家族、カウンセラーに相談してみてくださいね。
きっと気もちが楽になりますよ。

Menu

Lessons

Why Cafetalk?

Tutors

Help

Campaigns

Language

Added to Saved

Lesson Categories

Language Fluency

Ericanohoshi's Most Popular Columns

People who read this post also read ...