彼女と初めて会ったのは、小学校の学外イベントだった。
アスレチックコースへのバスツアーに、
ヤワチャンとマコトと一緒に参加したときだ。
ヤワチャンとマコトと一緒に参加したときだ。
隣のクラスの彼女も、同じツアーに参加していた。
僕たちの地区からは4人だけ。
ヤワチャン、マコト、彼女、そして僕。
ヤワチャンとマコトは彼女の幼馴染らしく、楽しそうに話していたけれど、
僕と彼女には接点がなかった。
アスレチックでは、ヤワチャンとマコトが次々と障害物を乗り越えていった。
僕はというと、運動が苦手で高所恐怖症。
ついていくのに必死だった。
そんな僕を、彼女は「仕方ないな」と言いたげに待っていてくれた。
それどころか、手を伸ばして助けてくれたこともあった。
ありがたかったけれど、格好悪いなとも思った。
情けない姿を見られた気がして、少し恥ずかしかった。
そうだ、思い出した。
小学校の頃から、僕は彼女のことを知っていたんだ。
ただ、違うクラスだったから接点がなかっただけ。
だから、彼女の名前や笑顔の印象も、
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