カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「大切にしたいなら、ゆっくりと」のお話です。
先日、毎朝息子を学校に送る際、家族3人でバイクに乗っているというお話をしましたが、
このひとときが、私の中で今一番幸せを感じる時間だと感じています。
バイクに乗る時間、3人で並んでいるその瞬間が、ふと静止画のように頭に浮かぶ時があります。
いろんな角度から見えるバイクに乗る姿や、私が一番後ろに座っている視点からの後ろ姿など、
その場面を客観的に見つめているような感覚です。
この感覚を持った時に、私はこのひとときを数年後や、息子が家を出て独り立ちしたときに、
きっと思い出すんだろうなと感じていました。
私たちは日々生活をしている中で、「この瞬間を大切にしたい」「忘れたくない」と思う場面があると思います。
たとえば、朝の時間だったり、特に大切な人と過ごす時間など。
人間は誰しも年を重ねていきます。
私には日本に94歳になる祖母がいて、両親が面倒を見ながら暮らしています。
祖母と会える回数も限られていると思います。
今回帰国して祖母に会えるのは嬉しいことですが、その時間をどう大切にするかを考えた時、
特別なことをするよりも、「一緒に過ごしている時間を覚えておきたい」という思いが強くあります。
祖母だけでなく、両親と過ごせる時間も、当然ながら限られてきます。
そんな時、私は「一緒にいる時間の中での自分の動作をゆっくりにしてみる」ことを意識しています。
静止画のような感覚とつながると思うのですが、
例えば祖母と話している時、うなずくスピードをゆっくりにしてみる。
首をすぐに振るのではなく、本当に深くうなずくようにしてみる。
そして、何か話す時も「おばあちゃん、ありがとうねー」と普通のテンポではなく、
「おばあちゃん……ありがとうね……」と、ゆっくりと話してみる。
そうすることで、自分の体にその言葉や思いがしみ込んでいくように感じます。
私たちは、こうして一つ一つの動作や言葉をゆっくりにすることで、
「今この時間が本当に大切なんだ」と認識できるのではないかと思います。
反対に、素早く「うんうん」や「ありがとうね」と言ってしまったことは、
すぐに頭から抜けてしまうことが多いですよね。
これからも、大切にしたい時間、噛み締めたい時間には、
一つ一つの行動や動作をゆっくりにしてみること、試してみてはいかがでしょうか。
ただし、相手に対して何かする時には、あまりにもゆっくりすぎると迷惑になるかもしれません。
たとえば物を渡す時にあまりに遅いと、「早くして〜」と思われるかもしれないので(笑)、
「自分だけの動作」をゆっくりにして噛み締めるという形が良いかと思います。
今日は「大切にしたいなら、ゆっくりと」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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