ピアノスクールかなでのかなです!
今日は「間違えるのが怖い子」についてのお話です。
ピアノのレッスンをしていると、
間違えたくなくて弾けなくなってしまう子に、ときどき出会います。
鍵盤の上に手を置いたまま、ずっと動かない。
一音ずつ、何度も確認しながら、慎重すぎるくらいゆっくり弾く。
そんなとき、「大丈夫、間違えていいよ」と声をかけるのですが、
それでも目はどこかこわばっていて、肩もぎゅっと力が入っている。
きっとその子の中で、「失敗=ダメなこと」と強く結びついているんですよね。
わたし自身も、小さなころそういうタイプだったので、
その気持ちがよくわかります。
だから私は、あえて「わざと変な音を出してみよう!」という遊びをしてみたり、
「間違えた音だけで変な曲を作るゲーム」をしたりします。
最初はみんな、変な顔をします。
でも、だんだん笑って、肩の力が抜けてくる。
そうやって、間違えても音楽は止まらないし、
むしろそこから何か面白いものが生まれるんだって体で感じてもらいたい。
もちろん、本番やコンクールに向けての精度も大切です。
でもその前に、「音を出すことそのものを恐れない心」を育てたいんです。
間違えるのが怖い子って、
実はとても真面目で、完璧主義で、感受性が強い子が多い。
だからこそ、ピアノが“安心できる場所”になることで、
本当の意味でその子の音楽が花開く気がしています。
音楽は、間違えながら育っていくものだし、間違いは作曲するときのひょっとした発想にもなります。
色んな性格の子がいますが自分が子供の頃どちらかと言うと、内気で言いたいことが言えず、なされるがまま、怖がりの上、周りの環境が厳しかったので、そんな子を見ると自分を重ねているようで、大人になってから変なトラウマにさせたくないと言う思いが強いのかと思います。
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