【ピアノ】録音してあとから聴くという練習

Kana K

 

こんにちは。ピアノスクールかなでのかなです。

録音をすすめると、「自分の演奏なんて聴きたくないです」と言う人は意外と多いです。
でも私は、録音してあとから自分の演奏を聴くことは、非常に有効な練習法のひとつだと感じています。

弾いている最中は、指の動きや楽譜を追うことで手一杯になってしまい、冷静に音を聴けていないことが多いんですね。
でも、録音して「あとから聴く」と、演奏の全体像やバランス、テンポの揺れ、強弱の流れ、響きの質まで見えてきます。

「こんな風に弾いていたんだ」と驚くこともありますし、
逆に、うまくいったと思っていたところが意外と雑だったり、音が抜けていたりすることもあります。

録音は、「耳での振り返り」です。
一度外に出したものを、自分の耳で客観的に受け取るという体験は、思っている以上に効果があります。

特におすすめなのは、
“うまく弾けた時の録音”を保存しておくこと。
時間が経って聴き直すと、「この感触、また出したい」と思える大切なヒントが詰まっています。

日によって調子が違うこともありますし、疲れているときの演奏や、集中できなかった日の演奏には、
そのときの自分の状態がそのまま音に出ていることもあります。
録音を通して、自分の心と体の関係にも少しずつ気づけるようになるのです。

録音しても最初は落ち込むことが多いかもしれません。
でも、だからこそ本当の課題が見えてくるし、次にどこを意識すればいいのかが明確になります。

毎回でなくても構いません。
ふとしたときに録音して聴いてみるだけでも、きっと練習の質が変わってきます。

かな

Added to Saved

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »
Popular ribbon

from:

in:

Lesson Categories

Language Fluency

Japanese   Native
English   Fluent
French   Just a few words

Kana K's Most Popular Columns

  • ピアノコンクールで入賞するための練習法

        ピアノコンクールで入賞するためには、単に毎日練習するだけでは不十分です。大体的に下の3つの観点から練習を見直すと、個性あるだけではなく、高い水準でミスの少ない演奏を実現できます。 1. ...

    Kana K

    Kana K

    0
    581
    Feb 10, 2025
  • 【表現力を磨くための具体的な練習法】

    ピアノの演奏で「技術はあるのに感動しない」と言われたことはありませんか?表現力を高めることで、聴く人の心に響く演奏ができます。今回は、表現力を磨くための3つの練習法を紹介します。 1. フレーズごと...

    Kana K

    Kana K

    0
    415
    Feb 16, 2025
  • 【音楽をより感動的にするための3つの工夫】

    ピアノ演奏は、ただ音を並べるだけではなく、聴く人の心に響く表現が大切です。今回は、演奏をより感動的にするための3つのポイントを紹介します。  **1. 曲の背景を理解する**   作曲者の意図や時代...

    Kana K

    Kana K

    0
    414
    Feb 15, 2025
  • 【速いパッセージを安定して弾くコツ】

    こんにちは!かなでピアノスクールのかなです! コンクールや発表会で、速いパッセージが転んでしまった経験はありませんか?指を正確に動かすためには、ただ速く弾くだけではなく、適切な練習方法が必要です。今...

    Kana K

    Kana K

    0
    411
    Feb 17, 2025
« Back to List of Tutor's Column
Got a question? Click to Chat