こんにちは、英語曲に代表されるニッチな歌技術「メリスマ」や英語歌の発音、表現力について
レッスンしているHanaです。私はCafetalkさんでは登録まもないのですが、洋楽のヴォーカルテクニックを
教えてなんと20年以上!になります(若い時から教えています^^)。継続は力なり!とはよく言ったもので、
今回はなぜ私が英語曲の中でもこの技術に特化するようになったか、継続して得たもの含め、少し書いてみます。
みなさん、小さい頃に強い興味のあったことって覚えていますか?
目の前がぱあっと明るくなる感覚、時間を忘れて取り憑かれたように没頭する感覚・・・
私は5歳からバイオリンを習い始めたのですが、バイオリンの毎日の練習は。。。はっきり言って嫌いでした。
先生に聞いていただくレッスンや皆さんに聞いていただくコンサートは大好きだったのですが、「毎日◯◯時間しなければならない」の自分で決めたわけではないMustが大嫌いでしたし、基本練習は同じ音ばかりで、それなのになかなか上達せず、上達しないと次のエチュードに行けないので毎日のように焦れていました。(飽きるとこっそり違う曲をやっていましたが^^)
そして同じ頃、ラジオが電波の入りが悪かったのか、InterFMしか聞けない1チャンネルラジオだったので、毎日のように洋楽+英語だけのMCを聞いていたのですが、そこで初めてWhitney HoustonやMariah Careyの曲を聴き、上記の「ぱあっと明るくなる」感覚を覚えました。(This is it!の瞬間です^^)この人たち、バイオリンのトリルとかフラジオを咽喉を使ってやってる!凄い!
で、これは絶対に真似しなければいけない、となぜか違うタイプの「Must」が降りてきて(感覚的には降臨、という感じでした)、早速コピーを始めました。あんなにバイオリンの日々の練習では嫌だった30分、1時間が、この歌の自主練習は時間を忘れて取り組めました。元々絶対音感があるらしく音はすぐ取れるのですが、彼女たちのテクニックは何度も何度も練習しないとその通りにならず、ようやく思い通りに音が「わかる」、実践できると喜びに満たされました。
(防音室のない家で何時間も練習された家族はたまったものではなかったとは思いますが...)
この、音が「わかる」を何十年も繰り返して、小さな喜びを増やしていきました。
こういった小さな小さな「わかる」、知識としてのKnewではなく、できた時のFigured!を繰り返し何年もそのストックを増やしていくことは自分の中での自信を育てること、自分の揺るぎないCoreを育てることに役立ちました。自分で学んで、体験して手に入れた楽しみは、豊かな味わいがあります。束の間のFun!で終わり、ではなく、nourishing(滋養がある)でenrichmentな豊かさのある楽しみ。皆さんもそういった「豊かな楽しみ」、何かしらお持ちかと思いますが、ぜひ私のレッスンでお持ちの「豊かさ」に一味加えませんか?
それではレッスンでお会いしましょう♪
【初回のみ】Voice Techniques-メリスマや英語曲のテクニック、発音、表現力を学びたい方へ!
♪おまけ;コラムを読んでいただいた、現在・未来の生徒さん向けに♪
コラム読者さんへ先行公開2回目、今回はAlternative beatのModern 80’sセレクションを
使ってコーラスアレンジ含め即興してみました。メリスマってこういうものか、といった参考までに
聞いてみてください。
Melisma Lesson Sample4-Listen to the deep and feel-
メリスマとは、歌詞の単音節を複数の異なる音符の間を連続的に移動しながら歌うことです。私も敬愛するアレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリー、クリスティーナ・アギレラ、ビヨンセなど偉大な歌手達の多用がきっかけだと思われます。マライア・キャリーは特に「声を楽器のように操る」能力がよく取り上げられ、咽喉を細かく震わせることでバイオリンで言う「トリル」や「フラジオ」のような美しい音色を声で表す、とても奥の深い技術です♪バイオリンのように、いろいろな音で表現できるようになるまでには年数を要するので、一回のレッスンで終わらせず、月2回程度で日々練習→レッスン中のFeedbackで練習の振り返り、をセットにした生涯学習をオススメします!