※「仕事の力」は、仕事のなかでわたしが感じたこと、感じていることをお伝えするコラムです。
それでは、シャイン先生が発見した8つのキャリアアンカーについて、
私の理解を書いてみます。
①専門能力(せんもんのうりょく)
ある特定(とくてい)の仕事に対(たい)する才能(さいのう)と意欲(いよく)を持ち、
その仕事の専門家(エキスパート)であることを大切(たいせつ)にする人。
会社の中で、
管理職(かんりしょく)や経営者(けいえいしゃ)になることよりも、
自分が得意(とくい)な仕事で成果を上げ、
プロの仲間(なかま)から評価されることを望(のぞ)みます。
私自身は、これだと思っています。
私にとっては、
会社の中での出世(しゅっせ)することより、
マーケティングという自分の得意(とくい)な仕事で
「いい仕事」をすることが大切(たいせつ)でした。
ある時、営業(えいぎょう)への異動(いどう)という話がありました。
それは私にとって、いわゆる出世(しゅっせ)につながる道でした。
しかしながら、私はこの話を断(ことわ)りました。
幸い、会社は私の希望を理解してくれました。
また、私も、この話を断(ことわ)ったことに悔(く)いはありません。
②経営管理能力(けいえいかんりのうりょく)
ゼネラルマネージャー(管理者(かんりしゃ)、経営者(けいえいしゃ))
になりたいと努力する人。
社内での出世(しゅっせ)の階段を上(あ)がることを大切(たいせつ)にします。
社長を目指(めざ)すということですね。
この生き方を人が選(えら)ぶのは、
自分に
以下の三つの能力があると自覚(じかく)した時だと
シャイン先生は言っています。
1. 判断力(はんだんりょく)
不確実(ふかくじつ)な状況(じょうきょう)の中でも、適切な判断を下(くだ)す能力
2. 人を動(うご)かす能力
組織(そしき)の目標のために、人やグループを動(うご)かす能力
3. 情緒的安定性(じょうちょてきあんていせい)
困難(こんなん)な状況でも冷静(れいせい)に立(た)ち向(む)かえる
情緒的(じょうちょてき)な安定性(あんていせい)とパワー
この話でわかるように、
キャリアアンカーとは、
個人の気持ちや希望だけの問題ではなく、
その人の持つ能力や、
その能力に対する自覚(じかく)と関連するということです。
従って、実際の仕事を経験することによって、
初めて自覚(じかく)されることがあるということです。
私も、自分が、市場(しじょう)や商品(しょうひん)を分析(ぶんせき)したり、
そこから新しいアイデアを生(う)み出(だ)すことがおもしろく、
また、その能力(のうりょく)もあると気づいたのは
30代に入ってからだったと思います。
③自律(じりつ)・独立(どくりつ)
規則(きそく)や時間(じかん)に縛(しば)られず、
自分のやり方、ペースで仕事をしたいと考える人。
組織(そしき)の中でも、自由に仕事をしたいと考え、
それが可能な立場(たちば)を望(のぞ)むようです。
といっても、
会社や組織の中では、
そのような生き方は難(むずか)しいと思います。
ですから、
このような人は、
たとえば研究者(けんきゅうしゃ)、芸術家(げいじゅつか)、
伝統工芸(でんとうこうげい)の職人のような仕事をに
向いているのではないでしょうか?
次回は、次のアンカー、
④保障(ほしょう)・安定(あんてい)
から、お話しします。
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KOBA
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