27歳くらいまでかなりの読書家だったのに感情移入しやすい自分が怖くなり読書をしなくなって幾年か、また読み始めるようになったらいい本はたくさんありましたが、中でも良かったのが『ヴェニスの商人』です。
20代当時シェイクスピアに心理的に「ガチハマり」したのに27歳で読むのをやめてしまったため、まだ読んでいないシェイクスピア作品が実はたくさんあります。
本作品もあらすじは有名で、どれだけ多くの人に教訓が引用されてきたことかわかりませんが、なんと通して読んだことがなかったのです(汗)
今になって自分にとっての新作がまだあるのが喜ばしいと思うべきか…シェイクスピアさえ全制覇していないのを恥だと思うべきか…
限られた作品だけでシェイクスピア推しの熱量がありすぎるとも言え、どれだけすごい作家であるかがわかる、ということにしておきましょう。
20代当時は本作品のポーシャに感情移入できたかどうかわかりませんが、今なら彼女の知性とユーモアが好きです。
ところで、そのポーシャが、夫となるべき人に3つの箱から1つを選ばせます。
もっているものをすべて投げ打つというのが正解なのですが、我欲を捨てる選択をさせるエピソードが古今東西の物語に共通して数多く出てきます。
古今東西の物語が、何らかの経緯で影響を与え合っているのか、それとも自然発生的なのか興味があります。
話を戻すと『ヴェニスの商人』で最も有名なのはポーシャが才気溢れる裁判でアントーニオを救ったエピソードですが、一般的にはシャイロックが完全に悪人としての教訓とされています。
そんなに単純でいいのかどうか、たくさんの研究者が研究されていることとは思いますが、興味があります。
長い間読書があまりできなかったのでたくさん読みたいです。
洋書購読などの英語学習も対応できますのでご相談ください。
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