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詩を書くということ——制作ノート

Makoto ATOZI

これは、私が詩を書く理由についての記録です。

2025年の年末、
世界的人気詩人 Rupi Kaurの詩集、
『ミルクとはちみつ』を読んだ。
25カ国以上の言語に翻訳され、
世界的に読まれた詩集。

Instagramでの特徴ある表現が、
彼女の伝えようとする世界観と人気に拍車をかけている。

詩集『ミルクとはちみつ』は、
愛、喪失、トラウマ、虐待、癒やし、女性性、恋愛観について、
終始とても肉感的な言葉で描かれている。

この詩集には、
詩の運びとして4つの章がある。

  • 傷つくこと

  • 愛すること

  • 壊れること

  • 癒やすこと

誰もが思いつき、描くことができそうで、
いざ書くとなれば、難解なテーマ。

今まで、ここまで明確に、
この4つのテーマに向き合った詩人はいたのだろうか。

徹底的に生身の女性の視点から見ることで、
詩そのものに不思議な痛みと慎みと
癒しが備わるという作用が生まれている。

私が自分の詩集『Hummingbird』を紡ぐときにも、
この詩集の影響を受けている、
ということは否定できない。

ただ言えることは、私は男性として、
この56年を生きてきた。

詩集『Hummingbird』では男性の視点から、
そして、私なりの独自の哲学から、
私だから書くことのできる詩を残そうとして編んでいる。

ただ攻撃すること、ただ癒すこと。
詩で描く際に、それだけなのであれば、
それは思うほどに難しいことではない。

今までに誰もが思い描きながらも、
誰もそれをわかりやすく書くことができていなかったこと。

”それ”を表現できたとき、
詩人は自分の言葉との向き合い方に、
喜びを感じることができる。

”喜び”という言葉が軽はずみであるとすれば、
"生きがい"、または、
"自分自身を知る手掛かり"を感じることができる。

私の編んでいる詩集『Hummingbird』は、
ようやく最近、
各章に、一通り少しずつ言葉を置けたばかり。

さて、どのように育っていくのか。
私の言葉たちよ。

誰かの元へ届き、
その人を癒す力として、灯りとして、
焦ることなく輝いてほしい。

世の中には多くの優れた書物がある。
今更、私が何かを書いたとてどうなるのかという気持ち。
それは多くの詩人が向き合う一つの壁だ。

壁は破らなくてもいい。
そっと扉を探して、
光を招き入れ、
一歩を踏み出す。

私たちはハミングバード。
嵐の中も堂々と羽ばたくことができるのです。
それを知った私たちは、
傷を知りながらも果てしなく自由なのです。

詩人・作詞家
阿閉 真琴

專欄文章僅為講師個人觀點,不代表 Cafetalk 立場。

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