少しずつ春の気配が感じられる季節になると、
果物売り場で赤くてかわいらしい実が
ひときわ目を引くようになります。
そう、《いちご》が旬を迎える季節です。
春になると、なぜか食べたくなる果物のひとつですね。
実は私は、いちごを見るとある旅の記憶を思い出します。
昨年ソウルを訪れたとき、
スーパーや市場でよく目にしたのがいちごでした。
大きくて粒がそろい、つやつやと輝く赤色。
思わず足を止めて見入ってしまうほどきれいでした。
実際に食べてみると、爽やかな甘さでとてもおいしくて、
韓国でもいちごがとても人気な理由がよく分かりました。
韓国では「설향」という品種が多く栽培されているそうで、
甘みが強く香りがよいのが特徴だと言われています。
最近では、とても大粒の「キングスベリー」
という品種も人気があるそうです。
こうして旅先で見かけたことをきっかけに
改めて感じたのですが、
日本も実はいちごの品種がとても豊富な国です。
たとえば、次のような品種があります。
とちおとめ
あまおう
紅ほっぺ
ゆめのか
スカイベリー
など、地域ごとに個性のある品種がたくさんあります。
甘みの強いもの、香りのよいもの、
酸味とのバランスがよいものなど、
それぞれ味わいが少しずつ違うのも面白いところです。
こうして見てみると、いちごはとても身近な果物ですが、
実はちょっと面白い雑学もあります。
一般的には「果物」として扱われていますが、
農林水産省の分類ではいちごは野菜に含まれます。
木に実る果実ではなく、草の植物に実る作物だからです。
とはいえ、食べ方や流通の面では果物として扱われているため、
私たちの感覚ではやはり果物という印象ですよね。
もう一つ、面白い話があります。
いちごの表面にある小さな粒、
あれが実だと思っている方も多いのですが、
実はあの粒は「種」です。
私たちが食べている赤い部分は、
植物学的には果実ではなく「花托(かたく)」という部分が
大きくなったものだそうです。
こうした話を知ると、普段食べているいちごが少し違って見えてきますね。
そしてもちろん、いちごは栄養の面でも
優秀な食べ物として知られています。
いちごといえば、やはりビタミンC。
果物の中でも比較的多く含まれており、
数粒食べるだけでもしっかり摂ることができます。
さらに、いちごにはポリフェノールの一種である
エラグ酸やアントシアニン、ケルセチンなども含まれています。
これらは抗酸化作用を持つ成分として知られており、
美容や健康の面でも注目されています。
ところで、いちごを食べるとき、
ヘタの周りを包丁で切り落としていませんか?
実はいちごはヘタの部分から栄養を受け取って育つため、
ヘタに近い部分に栄養が比較的多いとも言われています。
包丁で大きく切り落としてしまうと、
少しもったいないかもしれません。
おすすめは、軽く洗ってからヘタを手で
くるっとねじるように取る方法。
これなら実の部分を無駄なく楽しむことができます。
また、いちごを牛乳やヨーグルトと一緒に
食べる方も多いと思いますが、
この組み合わせは味だけでなく
栄養面でも相性がよいと言われています。
いちごに含まれるポリフェノールの一部は、
脂質と一緒に摂ることで吸収されやすくなる
と考えられているためです。
ちなみに、いちごは冷凍しても栄養が
大きく変わりにくい果物としても知られています。
旬の時期に冷凍しておけば、
スムージーやシェイクにも便利ですね。
いちごには水溶性食物繊維のペクチンも含まれています。
腸内環境を整える働きに関わるとされる成分です。
春は季節の変わり目で、体調も揺れやすい時期。
そんなとき、旬の果物をゆっくり味わう時間は、
体にも心にも少しやさしい時間かもしれません。
果物売り場でふと目に留まった赤いいちご。
そんな小さな春のごほうびを、今年も楽しんでみてください ^ ^
レッスンでも、好きな果物や春の食べ物の話など、
いろいろお話しできたら嬉しいです*^-^*
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