発音は練習してきた。でも何かが違う。 ネイティブと話すとき、自分の英語がどこか不自然に聞こえる気がする。でも何が問題なのか、自分ではわからない。
その「漠然とした違和感」がイントネーションだ、と気づいている人もいると思います。
一生懸命イントネーションを「作ろう」としているのに、なぜか遠ざかっていく。遠ざかっていることにすら気づかない場合も多いです。
そもそも、英語のイントネーションはどこから来るのでしょうか。
答えは「舌の動き」です。にも関わらず多くの学習者は英語を話すときに舌をほとんど動かしていない、なぜなら正しい動かし方を知らないからです。舌が動かなければイントネーションは生まれない。でもそれを知らないから声で「作ろう」とする。でも声で作ったイントネーションは、どこか不自然に聞こえる——最初の違和感に戻ってきます。
日本語の母音はわずか5つ。口や舌の動きはシンプルで、動き方もほぼ決まっています。だからこそ日本語では、トーン(声の高低)は話し手が意識的に、また場の空気を読みながら使い分けるものとして発達してきました。
では、どうやって英語のイントネーションは生まれるのでしょうか?
英語の母音を出すとき、舌は口の中を大きく動きます。その舌の動きが、イントネーションの音の上がり下がりを生み出しているのです。
40年の指導の中で、この違いを理解しないまま練習を続ける学習者を数多く見てきました。この問題はむしろ中上級者に多く見られます。
イントネーションを一生懸命「作ろう」とする生徒ほど、かえって不自然になって行きます。例えば、シャドーイングをしたり、まるで音楽を作るように自分なりに音程をつけたりした。しかし正しい舌の動きが身についていない段階では、聞こえた音を自分なりに再現しているだけです。それがいつの間にか癖になり、「気取っている」「わざとらしい」という印象を相手に与えてしまうのです。ほとんどの場合、本人は気づいていません。あまりに目立つようになると周りから言われて気づくようです。
ここが英語のイントネーションとの大きな違いです。英語は舌の動きさえ正しければ音の高低は自然に生まれます。
ここで実演できないのが残念です。(私の生徒のレビューに数多く書かれています。参考にしてください)
一方、日本語は、気持ちや場の空気を読みながら、自分で選んで出しているものです。
日本語にも、声の高低で気持ちを伝えるトーンがあります。
同じ「おはよう」でも、高めの明るい声なら親しみが伝わり、低く平坦な声なら無関心に聞こえます。言葉は同じなのに、声の高低だけでこれだけ違います。
普段は意識していないので気づきにくいと思いますが、実は話すたびに、声の高低を自分でコントロールしているのです。
英語を学ぶ皆さんも、イントネーションを「作ろう」とするのをやめてみてください。自分の耳を疑ってみてください。私は40年間たくさんの人wネイティブ発音へ導いています。
舌と声帯の動きが正しく身につけば、自然なイントネーションは必ずついてきます。
舌の動きとイントネーション、活字だけではどうしても伝えきれない部分があります。仕組みを理解するためだけでも、ぜひ一度レッスンにいらしてください。レビューを読むだけでもわかると思います。
参考:日本語のトーンとイントネーションについて(Google検索より) 明るいトーン(高め、速め): 喜び、楽しさ、活気、親しみやすさ。 低いトーン(低め、ゆっくり): 落ち着き、真剣さ、怒り、悲しみ、不安。 抑揚のなさ(単調): 無関心、無気力、感情が表に出ていない状態。 語尾の上げ下げ: 語尾を上げると柔らかく、下げると確信的な印象を与える(例:「〜ですか?」「〜です。」)。 言葉とトーンによる表現 終助詞: 「〜だね」「〜だな」「〜ぞ」のように一文字で状況や感情をぼかすことができ、欧米言語にはない日本語独特の表現方法。 日本人は音声情報(声のトーンや抑揚)から感情を読み取る傾向が強いとされる一方、欧米では表情も重視され、また感情表現の文化的な違いもある。 感情を伝えるためのコツ 内容に合わせて調整: 楽しい内容はスピードを上げてトーンを高く、ネガティブな内容はスピードを緩めてトーンを低くするなど。 自然さを意識: 口の開きすぎや大げさなトーンはわざとらしく聞こえるため、わずかな調整が効果的。
⭐︎以下付録
私がこの日本語のトーンの大切さを実感したのは、娘たちとの会話がきっかけでした。
私には、3ヶ国で育ったバイリンガルの娘たちがいます。一緒に話すのはいつも日本語です。それなのに、彼女たちのアメリカ生活が長くなるほど、どこか距離感を感じるようになっていきました。言葉も内容も普通の会話なのに、何かが違う。優しく思いやりのある子たちなのに、気遣いが伝わってこない。長い間、理由がわかりませんでした。
ある日、もしかしたら、これはトーンの問題ではないか? 試しに「日本語のトーン」と検索してみました。
「日本語のトーン:抑揚のなさ(音の高低が単調):無関心、無気力、感情が表に出ていない状態」
英語社会に長く暮らす娘たちは、日本語の声の高低を意識してコントロールするという感覚を、少しずつ忘れてしまっていたのです。英語では意識しなくても音の高低が生まれる。その環境に慣れた結果、日本語でも声の高低を作らなくなっていた。たったそれだけのことが、これほど大きな違いとして伝わっていたとは。発音とは、本当に奥深いものだと思いました。
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