日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
韓国語を勉強していると、「これも“借りる”なの?」と、不思議になる単語に出会うことがあります。
たとえば、
빌리다 / 꾸다
どちらも、日本語では「借りる」と訳されます。
まず、学習者さんが最初によく覚えるのは「빌리다」。
책을 빌리다(本を借りる)
우산을 빌리다(傘を借りる)
돈을 빌리다(お金を借りる)
これは、もっとも一般的な「借りる」です。相手のものを、一時的に借りる。日常会話でも自然によく使われます。
一方で、「꾸다」という単語があります。
韓国語学習者なら、꿈을 꾸다(夢を見る)で覚えている方も多いかもしれません。
でも実は、꾸다 には「借りる」という意味もあります。
韓国の国立国語院では、“借りたときの状態のまま返せるもの”には「빌리다」、“使ったり消費したりして、元の状態では返せないもの”には「꾸다」を使う、という説明もあるそうです。
たとえば、お米や食べ物、タバコなどですね。
なので、돈을 꾸다(お金を借りる)という表現も、この感覚と少しつながっています。
ただ、現代の日常会話では、この区別を厳密に意識している人はそこまで多くありません。
実際には、돈을 빌리다 / 돈을 꾸다、どちらも自然に使われますし、꾸다 のほうが少し口語的に響くこともあります。
たとえば、
돈 좀 꿔 줘(お金ちょっと貸して)
のような表現ですね。
ただ、ここが少し面白いところで、最近の日常会話では、꾸다 よりも 빌리다 のほうが一般的です。
だからこそ、ドラマや小説で 꾸다 が聞こえると、少し昔っぽかったり、どこか柔らかい響きに感じることがあります。
そして実際の会話では、꾸다 単体よりも、꿔 가다(借りて行く)のような形で耳にすることもあります。
たとえば、
책 좀 꿔 가도 돼요?(本、ちょっと借りて行ってもいいですか?)
という感じですね。
ちなみに、もともとの形は「꾸어 가다」なのですが、会話では自然に縮まって、「꿔 가다」になります。
こういう縮まり方にも、韓国語らしい会話のリズムが見える気がします。
外国語って、辞書だけ見ると、全部「同じ意味」に見えることがあります。
でも実際には、どんな場面で使うのか、誰が使うのか、どんな空気の中で出てくるのか。
そこまで見えてくると、言葉が急に“人っぽく”感じられるんですよね。
韓国語の「借りる」にも、そんな小さな空気の違いが、そっと含まれているのかもしれません ^ ^
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