日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
「ゆとり世代」
という言葉を聞くと、
なんとなく日本独特の表現のようにも感じます。
でも実は、
韓国にも“世代を表す言葉”があるんです。
たとえば、
이해찬 세대(イ・ヘチャン世代)
という言葉。
これは、
韓国の元教育部長官
이해찬(イ・ヘチャン)氏による
教育改革の影響を受けた世代を指す表現で、
日本の「ゆとり世代」に近い存在として
紹介されることもあるそうです。
最初は私も、
「え、人の名前!?」と
少し驚いてしまいました!
先日、
そんな言葉を調べていたときに、
「えっ、こんな表現まであるの!?」
と、思わず手を止めてしまった韓国語がありました。
それが、
삼포세대(サムポセデ)
という言葉です。
最初は、
「三? 포? 世代?」と、
なんだか暗号みたいに見えたんですよね@.@
でも、
意味を知っていくうちに、
「ああ、“言葉”って、
その時代の空気まで映すんだな」
と感じました。
삼포세대(三放世代)は、
・연애(恋愛)
・결혼(結婚)
・출산(出産)
――この三つを“諦めた世代”を指す言葉です。
さらにそこから、
오포세대(五放世代)
칠포세대(七放世代)
という表現も生まれました。
오포세대では、
就職やマイホームまで、
칠포세대になると、
人間関係や夢・希望まで、
“放棄するもの”が、
少しずつ増えていくんです。
もちろん、
実際に全員が諦めているわけではありません。
ただ、
それくらい韓国社会には、
競争の激しさや将来への不安、
経済的なプレッシャーがあった――
高すぎる住宅価格や、
厳しい就職競争の中で、
「恋愛や結婚まで考える余裕がない」
と感じる若者も少なくなかったそうです。
そんな時代背景が、
この言葉から見えてくる気がしました。
だからこそ、
私は、
이해찬 세대 という言葉から始まって、
삼포세대・오포세대・칠포세대へと
広がっていく流れを見ながら、
韓国語って、
“社会の感情”まで単語にする言語なんだな、
と改めて感じたんです。
教育だけではなく、
「生きること、そのものの重さ」
まで、
単語の中に入り込んでいるような感覚があります。
だから私は、
この言葉を知ったとき、
「ネガティブな流行語だな」
というより、
“時代の本音を閉じ込めた単語”
のように感じました。
韓国語って、
こういう「社会の空気」を、
ぎゅっと言葉に込めるのが本当に上手なんです。
たとえば、
금수저 / 흙수저
(金のスプーン / 土のスプーン)
のように、
生まれた環境や格差を表す言葉だったり。
N포세대 のように、
時代の空気を映した表現だったり。
ひとつの単語の中に、
その時代を生きる人たちの感覚が、
そっと詰まっている気がします。
でも不思議なのが。
韓国語には、
そういう“社会のリアル”を表す言葉が多い一方で、
誰かとの距離を縮める表現や、
思わず笑ってしまう言い回しも、
本当にたくさんあるんですよね。
だから韓国語を学んでいると、
単語を覚えているというより、
“韓国社会の感情”に触れている感覚になることがあります。
言葉って、
辞書の意味だけじゃなく、
その国で生きている人たちの、
悩みや希望まで、
そっと映しているのかもしれませんね。
みなさんは、
外国語を学んでいて、
「この言葉、その国っぽいな」
と感じたこと、ありますか?
回應 (0)