日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
先日、映画『サヨナラの引力』
(韓国でのタイトル:만약에 우리)の
ジャパンプレミアを観に行ってきました。
当日は、台風の影響が心配されましたが、
なんとか無事に会場へたどり着き、
上映前に、キム・ドヨン監督と
ク・ギョファン俳優の舞台挨拶を見ることができて
一つ目の目的を達成^^

2025年12月末に韓国で公開後、
口コミによって支持が広がり、
3週連続で週末興行ランキング1位を記録。
韓国内で観客動員260万人を超えた
7月3日公開予定の話題作です。
映画の中で描かれていたのは、
出会いと別れ。
そして、
「もしもあの時――」
という問いです。
人生を振り返ると、
誰の心にも、
そんな瞬間があるのかもしれません。
私も映画を観ながら、
ある出会いと別れを思い出していました。
「もしもあの時――」
その問いに、
そっと心を重ねながら。
でも実は、
その日、
映画と同じくらい印象に残ったものがあります。
それは、
舞台挨拶の時間に流れていた空気でした。
ク・ギョファンさんは、
時折ユーモアを交えながら、
観客に語りかけてくれました。
そのたびに、
会場には自然な笑い声が広がります。
前の席でも
後ろの席でも
少し離れた場所でも
まるで波紋のように。
その光景を見ながら、
私はなんだか嬉しくなりました。
韓国語を長く勉強している人もいるでしょう。
映画が好きで足を運んだ人もいるでしょう。
きっかけは、
きっと人それぞれです。
それでも、
同じ作品を観て
同じ言葉に耳を傾けて
同じ瞬間にほほえんでいる
そんな時間が、
とても愛おしく感じられました。
舞台挨拶の中で、
ク・ギョファンさんは、
この作品を観客一人ひとりに受け取ってほしい、
そんな思いが伝わる言葉を残していました。
その言葉を聞きながら、
映画はスクリーンの中だけで
完成するものではないのかもしれない、
と思いました。
観た人が、
自分の記憶を重ねたり
誰かを思い出したり
それぞれの人生に持ち帰った時に、
初めてその人だけの物語になる。
だから、
同じ映画を観ても、
心に残る場面は人によって違うのでしょう。
あの日の私にとっては、
作品そのものはもちろん、
会場に流れていた空気もまた、
忘れられない景色になりました。
帰り道。
厚い雲の切れ間から、
ほんの少しだけ夕焼けが見えました。
映画の余韻なのか
舞台挨拶の余韻なのか
それとも、
会場に流れていた温かな空気の余韻なのか。
今となっては、
よく分かりません。
ただ、
映画を観ながら思い出した
ある出会いと別れも。
会場に流れていた温かな空気も。
同じ瞬間に笑顔になった人たちがいたことも。
そのどれもを、
私はそっと持ち帰ったのだと思います。
映画の中には、
「もしもあの時――」
という問いがありました。
その答えは、
今も分かりません。
「もしもあの時――」
その言葉がふと胸をよぎるたびに、
あの日の映画館で見た景色や、
大切な誰かの面影が、
そっと私の隣に戻ってくる気がするのです。
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