「なんとなく日本語らしく聞こえない」と感じることはありますか?
去年(きょねん)、海外旅行にいきました。
日本から出発(しゅっぱつ)する空港で、外国人の方が地上スタッフとして
はたらいていらっしゃいました。
日本語は、とても上手(じょうず)でした。
でも、上手(じょうず)なだけではなくて、
なんだかとても自然(しぜん)で、とてもていねいな感じがつたわってきたのです。
心地(ここち)よい日本語だ、とかんじたのです。
その理由のひとつは、「声」なのかもしれません。
日本語では、言葉だけではなく、
声の高さや、やわらかさ、話すテンポなども、
コミュニケーションの大切な一部になっているように感じます。
相手が、聞いていて心地よい声の高さ、やわらかさ、テンポがあるのです。
日本人は声を使い分けている?
日本人は、相手や場面(ばめん)によって、
自然(しぜん)に声(こえ)の雰囲気(ふんいき)を、かえています。
たとえば、お店では、すこしあかるい声になり、
初対面(しょたいめん)ではやわらかく、ひかえめな話し方(はなしかた)になります。
ともだちとは、地声(じごえ)にちかい自然(しぜん)な声(こえ)で話しますが、
仕事(しごと)や接客(せっきゃく)では少し高い声で、ていねいにはなし、
大切(たいせつ)な会議(かいぎ)や、交渉(こうしょう)のときは、ひくい声で話すときもあります。
おおくの日本人は、これを無意識(むいしき)にしています。
そのため、自分(じぶん)では「声(こえ)をかえている」という
感覚(かんかく)がない人も、とてもおおいと思います。
海外(かいがい)では地声(じごえ)で話すことが自然(しぜん)?
しかし、海外(かいがい)では
「自分(じぶん)の自然(しぜん)な声(こえ)ではなすこと」を
大切(たいせつ)にする文化(ぶんか)があります。
そのため、日本語を話すときも、
母語(ぼご)をはなすときと、おなじ声で話す人が、おおいかもしれません。
もちろん、それはとても自然なことですが、
もしあなたが、より自然に、日本人らしくはなしたいのであれば、
少し、あかるめに、やわらかい声のほうが、
親(した)しみや丁寧(ていねい)さが、つたわりやすい場面があります。
そのため、おなじ言葉(ことば)でも、
声(こえ)の雰囲気(ふんいき)によって、あなたの印象(いんしょう)がかわります。
どんな雰囲気(ふんいき)で話すか、もたいせつです。
日本語は、「ただしく話す」だけではなく、
「どんな雰囲気(ふんいき)で話すか」もたいせつだと思います。
たとえば、すこし声(こえ)をやわらかくするだけで、
「話しやすい人だな」
「感(かん)じがいいな」
という印象(いんしょう)になることがあります。
やわらかい声はどうやってだすの?と思いましたか?
あくびをしてみてください。
ふわぁ~。
それです。
その、ふわぁ~という声、息(いき)の出し方で「おはようございます」と
いってみてください。
やわらかい「おはようございます」になるはずです。
日本語では、声そのものが、
相手(あいて)へのおもいやりや空気感(くうきかん)を、つたえているのかもしれません。
少し意識(いしき)するだけで自然(しぜん)にきこえる
もちろん、日本人のように話さなければいけない、ということではありません。
語尾(ごび)をやわらかくする。
そんな小さな工夫(くふう)だけでも、日本語の印象(いんしょう)はぐっと自然になります。
オンラインレッスンでは、とくに「声」がおおきな役割(やくわり)をもっています。
だからこそ、文法だけではなく、声の雰囲気についても少しつたえると、
生徒(せいと)さまの日本語がより自然(しぜん)に聞こえるようになる気がしています。
声もまた、日本語の一部(いちぶ)なのですね。
日本語講師(にほんごこうし)のまねをすることからはじめるのもいいですね!
”声の質(しつ)”をすこし意識(いしき)してみてくださいね。

