Thumbnail Image

敬語はただの言葉ではない。日本語に込められた「相手を敬う気持ち」

Eri_S

カフェトークで日本語のレッスンをしていると、外国人生徒さんからよく聞く言葉があります。

「丁寧な日本語が難しいです」
「ビジネスで使う日本語が分かりません」

特に、日本で生活をしたり、日本で仕事をしたりする方にとって、敬語や丁寧な表現は大きな壁になることがあります。

でも、生徒さんと詳しく話をしていくと、単純に「言葉が難しい」というだけではないことに気づきます。

日本語の丁寧な表現には、日本独特の人との距離感や考え方が含まれているからです。


文化によって「丁寧」の形は違います

もちろん、外国にも丁寧な表現や相手を敬う文化はあります。

ただ、その表現方法や「丁寧だと感じるポイント」は国によって違います。

日本の場合、日常生活の中に自然と「相手を敬う」という考え方が入っているように感じます。


子供のころから身につけてきた敬意の言葉

例えば、子供のころから使ってきた、

「おはようございます」
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
「おやすみなさい」

という言葉。

また、家族を呼ぶ時の、

「お父さん」
「お母さん」

という言葉も、相手への親しみや敬意が含まれている表現の一つだと思います。

私たちは小さいころから、こうした言葉を当たり前のように使ってきました。

だから日本人にとっては、丁寧な言葉が特別なものではなく、ある意味「自然な状態」になっているのかもしれません。


敬語は「距離を作る言葉」ではありません

そして面白いことに、日本人の中には、

「仲良くなっても、急にため口になるのが苦手」

という人もいます。

それくらい、丁寧な言葉は単なる距離を作るものではなく、相手への配慮や安心感につながっているのだと思います。

日本人にとって敬語は、

「あなたを大切に思っています」
「あなたを尊重しています」

という気持ちを表すものでもあります。


外国の方が感じる「距離感」

一方で、外国人生徒さんからすると、敬語を使われることで、

「距離を感じる」
「冷たく感じる」

と思うこともあるようです。

これはどちらが正しいということではなく、文化の違いだと思います。

文化によっては、親しさを表すために、できるだけ早く距離を縮めることを大切にする場合もあります。

だからこそ、日本で生活する外国の方には、完璧に理解する必要はなくても、

「日本語の丁寧な表現には、相手への敬意が込められている」

ということを、一つの知識として知っていただけたら嬉しいなと思います。


言葉の奥にある文化を知る

日本語は、文法や単語を覚えるだけではなく、その背景にある文化を知ることで、より自然に使えるようになります。

私自身、外国人生徒さんと会話をする中で、日本人が当たり前だと思っていたことが、実は日本独自の文化だったと気づくことがたくさんあります。

言葉は、その国の人の考え方や大切にしているものが表れるものです。

これからも日本語を学ぶ皆さんに、言葉だけではなく、その奥にある日本の文化や気持ちも一緒に伝えていけたらと思っています。

Added to Saved

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »
Recommend ribbon

from:

in:

Lesson Categories

Language Fluency

Japanese   Native
English   Just a few words

Eri_S's Most Popular Columns

« Back to List of Tutor's Column
Got a question? Click to Chat