『Charlotte's Web(シャーロットのおくりもの)』の第1章に、こんな一文があります。
The grass was wet and the earth smelled of springtime.
「草は濡れていて、大地は春の匂いがした。」
面白いのは、spring ではなく springtime が使われていること。
spring は季節としての「春」ですが、springtime には、もう少しやわらかい響きがあります。
暖かい日差し。
湿った土の匂い。
芽吹き始めた草花。
そんな「春の気配」そのものを包み込んだような言葉です。
そしてもう一つ気になったのが、
the earth smelled of springtime
の of 。
この of には、「〜の特徴を持つ」「〜らしさを帯びた」という感覚があります。
だからここでは、
「春そのものの匂いがした」
というより、
「空気の中に春らしさが漂っていた」
ようなイメージでしょうか。
たった一行なのに、読んでいると湿った土の匂いまで伝わってくるようです。
洋書を読む楽しさは、難しい単語をたくさん知ることだけではなく、
「どうしてこの言葉を選んだんだろう?」
と立ち止まってみることなのかもしれません。
みなさんが「春の匂い」と聞いて思い浮かべるのは、どんな景色ですか?
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