日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
日本の家には、
防災用品を備えている家庭が少なくありません。
保存食や飲料水。
懐中電灯。
モバイルバッテリー。
携帯トイレ。
家具の転倒防止器具などもよく見かけます。
外国の方からすると、
「そこまで準備する必要があるの?」
と不思議に感じるかもしれません。
実際、日本は地震や台風、大雨などの自然災害が多い国です。
そのため、防災は特別なことではなく、
日常の延長として考えられている部分があります。
最近は、
「在宅避難」
という考え方も広く知られるようになりました。
避難所へ移動するのではなく、
自宅で安全を確保しながら生活を続けるという考え方です。
そのため、
水や食料だけでなく、
停電時の備えや携帯トイレの準備も重視されています。
特にマンションでは、
断水や排水設備の問題によって、
トイレが使えなくなることもあります。
だからこそ、
普段は意識しないようなものまで準備しておくのです。
もちろん、
こうした備えには実際的な意味があります。
けれど私は、
日本人が本当に備えているのは、
災害そのものだけではないような気がしています。
地震が起きるかもしれない。
台風が来るかもしれない。
停電になるかもしれない。
そうした不安は確かにあります。
それでも私たちは、
毎日そのことを考えながら暮らしているわけではありません。
普段は仕事をして、
学校へ行き、
家族や友人と過ごしながら、
いつもの日常を送っています。
防災用品を準備するのは、
災害のことばかり考えたいからではありません。
むしろ、
安心して普段の生活を続けたいからなのかもしれません。
保存食も、
携帯トイレも、
本当は使う日が来ない方がいいものです。
使わないまま賞味期限を迎える保存食。
一度も開封しないまま保管されている携帯トイレ。
その方がずっと幸せです。
それでも私たちは、
「きっと大丈夫」
と思いながら、
「もしも」に備えます。
少し不思議なことかもしれません。
災害を恐れているからではなく、
大切な人とのいつもの暮らしを守りたいから。
だから備えるのです。
何も起きないことを願いながら。
日本の防災とは、
災害への準備というより、
平穏な毎日への願いなのかもしれません。
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