第16回:頑張りの中身を見る親|「何ページやった?」で終わらせない家庭学習
「今日,何ページやった?」子どもに,つい聞きたくなる言葉です。ワークを何ページ進めたのか。宿題は終わったのか。英単語を何回書いたのか。テスト前に何時間机に向かったのか。もちろん,勉強量を見ることは大切です。何もやらずに点数だけ上がる,
ということはあまりありません。ある程度の時間をかけることも必要です。ワークを進めることも,宿題を終わらせることも大切です。でも,伸びる子の親は,そこで終わりません。「何ページやったの?」だけでなく,「何ができるようになった?」と聞きます。ここが大きな違いです。勉強で大切なのは,「やったかどうか」だけではありません。その勉強によって,何が分かるようになったのか。どの問題が解けるようになったのか。どこで間違えたか分かったのか。次は何に気をつければよいのか。ここまで見えて,初めて頑張りは点につながり始めます。伸びる子の親は,頑張りをほめます。でも,ほめるだけで終わらせません。頑張りが,点につながる形になっているか。そこを見ています。■ 「頑張ったね」で終わらせない同じワークでも,答えを写して終わったのか。間違えた問題をもう一度解いたのか。どこで間違えたかを確認したのか。似た問題を自力で解けるようにしたのか。そこには大きな違いがあります。英単語も同じです。何度も書いた。でも,見ないで言えるか確認したか。日本語を見て英語が出てくるか試したか。文の中で使えるか確認したか。ここまで見ると,勉強の中身が見えてきます。大切なのは,努力の量だけではありません。努力の中身です。■ 「もっと」より「どこを」勉強が点につながらない時,親はつい言いたくなります。「もっと勉強しなさい。」「もっと集中しなさい。」「もっと丁寧にやりなさい。」でも,「もっと」は少しあいまいです。子どもからすると,「何をもっと?」となることがあります。伸びる子の親は,「もっと」だけで終わらせません。「どこで間違えた?」「どの問題で止まった?」「この問題のポイントは何だった?」「次は何に気をつける?」このように,見る場所を具体的にします。「もっと」は気持ちに向かう言葉です。「どこを」は行動に向かう言葉です。頑張りを点につなげるには,
気持ちを責めるより,
行動を具体的にする方が近道になることがあります。■ 解き直しノートに書くようなことを言えるかコラムの第11回から第13回では,
訂正ノートや解き直しノートについてお話ししました。間違えた答えを赤で写すだけでは,点につながりにくい。大切なのは,何がポイントだったのか。自分はどこで間違えたのか。次は何に気をつければよいのか。そこまで見直して書くことです。ノートに書くだけでなく,
普段から,子どもが自分の言葉で言えることも大切です。たとえば,「この問題は,まず何を聞かれているかを読み取るのがポイントだった。」「公式は覚えていたけれど,使う場面を間違えた。」「計算ミスではなく,最初の式の作り方が違っていた。」「英単語は覚えたつもりだったけれど,日本語から英語にする練習が足りなかった。」このように言える子は強いです。なぜなら,間違いをただ直しているのではなく,
自分の考え方を見直しているからです。点につながる勉強では,「やったかどうか」だけでなく,「何がポイントだったか」「自分はどう間違えたか」を説明できることが大切です。■ 中学生は手順,高校生は本人の言葉中学生のうちは,親がある程度,
勉強の手順を一緒に作ることが必要な場合があります。「今日はワークを1ページやろう。」「間違えた問題を3問だけ直そう。」「英単語を10個確認しよう。」このように最初の一歩を具体的にすると,
動き出しやすくなる子もいます。ただし,いつまでも親が全部決めるのではなく,
少しずつ選ばせていくことも大切です。「計算ミスと文章題,今日はどっちを直す?」「ワークと単語,どちらを先にする?」このように,自分で考える練習をしていきます。一方で,高校生になると,
少しずつ本人の言葉が必要になります。「自分はどこが分からないのか。」「何を先に確認したいのか。」「テストまでに何をできるようにしたいのか。」こうしたことを自分で言えるようになることも,
学力の一部です。中学生は,手順を一緒に作る。高校生は,本人の言葉を増やす。この違いを意識すると,親の関わり方も少し変わってきます。■ 頑張りを,点につながる形に整える頑張った。でも,何ができるようになったか分からない。これでは,次につながりにくいことがあります。反対に,何が分かったのか。どこで間違えたのか。次は何を直すのか。こうしたことを自分の言葉で言えるようになると,
家庭学習は変わっていきます。伸びる子の親は,「どれだけやったか」だけでなく,「何ができるようになったか」を見ています。そこに,点につながる努力のヒントがあります。■ 25分体験で,努力の方向を一緒に整理できます25分の体験レッスンでは,
お子さんのノート,ワーク,テストの間違え方を見ながら,どこで止まっているのか。何を優先すればよいのか。どの努力が点につながりやすいのか。
これらを一緒に整理します。努力を責めるのではなく,努力が結果につながる形に整える。そこから,家庭学習は変わり始めます。■ 関連記事第11回:その「訂正ノート」,効果ありますか|“写して終わり”にしない復習法第13回:できる子の訂正ノートはここが違う|別解と自作問題で応用力を伸ばす
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